戦慄!病室から消えたスマホ|記憶障害の私と口約束したらこうなった

インフルエンザ脳症体験談~入院時~

何度も確認されて「わかったよー」と返事をしたのに…少し時間がたつと忘れてしまう。それが記憶障害の厄介なところ。

それを如実に表したエピソードがあります。

【スマホお持ち帰り事件】

私の記憶障害は「良い記憶は思い起こせないのに、悪い記憶は思い起こせる。」こんな特徴があります。

物事を流れで見ると、良い事・悪い事が波のように連続でやってきます。しかし記憶障害になると「悪いことだけが連続でやってくる」「なんで自分ばかり」になってしまうようです。私がモロにその状態になっていました。

逆に言うと、あなたが良かれと思ってしたことが、相手にとって仇となって記憶されてしまう恐れがあるのです。

ここではそんなエピソードをお伝えいたします。私なりの対策も考えてみました。

ありえない!妻がスマホと携帯電話を勝手に持ち帰った!!

私は救急車で搬送される時、いつものようにスマホ(ZENPHONE2)と携帯電話(ガラケー)を荷物に持っていました。

だからいつでも病室からネットに接続できる環境があると安心していました。

ところが…。17:00の面会時間終了後に携帯電話を使おうとしたら無いのです。スマホもありません!

部屋の中のどこかに置き忘れてしまったのでしょうか?服のポケットに入れっぱなしなのでしょうか?

ゴソゴソ…と病室の中を探し回りました。易疲労がひどい状態です。たぶん腕に点滴もついていたと思います。

執念です。「はぁはぁ」言いながら30分は探し続けていました。しかし見つかりませんでした。

探す時間ってなにも生み出さない大きな無駄。強いストレスを感じていました。

そしてハッと気付くのです「妻が勝手に持ち帰った」のだと…。

スマホと携帯を勝手に持ち帰った理由

後日、妻に「なぜ勝手に持って帰ったの?」と理由を確認しました。

二つの理由が返されました。

  • あちこちに電話をされると困るから。
  • スマホは脳への影響が心配だから。

私はインフルエンザ脳症を発症した当日。救急車で搬送される直前に、何度も何度も仕事仲間に同じ内容の電話を掛けて相手を震え上がらせた経緯があります。電話を掛けた事実を、電話を終えた瞬間に忘れてしまうのです。

妻は病室に携帯電話を置いたままにして、同じことを繰り返されるのを心配したのでした。

また脳の治療は始まったばかりです。そのような状態でスマホに夢中になり倒れでもされたら…。と心配したそうです。

主治医からテンカンを起こしたら一生寝たきりになると言われていました。

そして恐ろしいことに…。

妻は何度もスマホと携帯電話を持ち帰ると私に伝えていたそうです。

しかも

「いいよー」

としっかり返事ももらっていたそうです。

ああああああああああああっ!

記憶障害のある私に対してどうすれば良かった?

今振り返れば「口約束」は全く意味がなかったんだなぁと思います。

ではどうすればいいのでしょうか?

今の私が妻の立場だったら…。入院した当時の私のスマホを持ち帰るならこうしたいです。

  • 大きく目立つように紙に書く「スマホと携帯電話は持って帰ります」
  • 理由も書く「脳に悪影響があると怖いから」
  • 紙を書いた日時を書く
  • 誰が書いたのかを書く
  • 二人仲良くニッコリしている似顔絵も書く(両者納得したんだと感じます)

文章だけではなくイラストも添えて柔らかい雰囲気にしたいです。心が和むと思います。

スマホや携帯電話を必死に探す理由は「寂しいから」なんです。

寂しくないよ。大丈夫だよ。仲間だよ。

こういった気持ちが読みとめるイラストも描かれていると安心できそうですね。

ここからが記憶障害の本領発揮

恐ろしいことに、記憶障害の厄介さはまだ続きます。というよりここからが本番かもしれません。

「え?まだあるの?」って思うかもしれませんね。大きい問題がやってくるんです。退院後に。

私の記憶障害はこのような症状がありました。

  • 思い出せない
  • 事実をねじ曲げて思い出す
  • 悪い記憶だけが思い出される

今回のお持ち帰りエピソードは妻に何度も理由を確認しました。今日も確認しました。そのたびに「何回も答えたよ~」と返されます。

理由を聞いたときは納得します。でもしばらくすると「なんで携帯を持って帰ったんだろう?」ってなるんですよね。自分でこれを書いていてホントバカみたいです。でもこれが今の自分なんです。

「物事は感情のラベルを付けて記憶せよ。」大学病院の心理の先生にそうアドバイスをいただきました。その中でも負の感情のラベルがついた記憶が最も強く脳に刻まれるのだと思います。

一度何か良くないことが起きると、それが現実の全てになってしまいます。この現象は退院後に私と周囲をめちゃくちゃ苦しめるのです。

そのエピソードは後日、記事にします。

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