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高次脳機能障害と環境調整|怒りや焦りは状況で変わる

高次脳機能障害の克服

高次脳機能障害はマルチタスク障害とも言われています。マルチタスクって複数の事を同時進行するといった意味があります。

ということは「テレビを見ながらお話をする。」といったことが出来なくなるということでしょうか?

それもありますが、私はそういうことは普通に出来ました。

よくリハビリとして「家事をする」というのも聞いたことがありますが、家事や料理も普通に出来ていました。それでも私はマルチタスク障害でした。それではいったいどんな障害があったのでしょうか?

ある日の出来事を漫画にしてみました。私は自宅でお仕事をしています。高次脳機能障害に苦しみながらも、なんとか首の皮一枚つながった状況で、仕事をしていた日の事です。

私は注意障害の影響で過集中してしまいます。過集中とは集中しすぎてしまう障害です。これがまた厄介で、日常生活が破綻してしまうほどに集中してしまうのです。

だから周囲の声かけがとても大事でした。休憩を挟まないとどんどん障害が悪くります。でも私は休憩をとることが出来ませんでした。その最大の理由はコレ↓

忘れてしまうのです。作業中に休憩をはさむと。

一つの作業をしているときに、休憩や別の作業を挟むと、忘れてしまうのです。たった今まで行っていた作業を。あきれ返るくらい簡単に忘れてしまうのです。退院後3月ほどはずっとこの状態。

本気で散歩歩くと忘れてしまう。声をかけられると忘れてしまう。どんなに真剣に何時間もかけて考えていた事でも一瞬で思い出せなくなる。そんな状態でした。

でも現実は…↓

もしくは…こちら↓

私が経験した限りでは、忘れて怒り狂うときと、忘れても平然としているときには、それぞれに発動条件があるようです。

それは「仕事に関する記憶が思い出せない場合は怒り狂う」です。

逆に日常生活の記憶は思い出せなくても、あまり気にしていませんでした。

気にするのは妻の方。妻との約束を次々と忘れてしまうような感じでした。

こんなことを書くと「家族をないがしろにしているのでは?」なんて思わるかもしれませんが…これで良かったのだと思います。なぜかというとこうならずに済んだからです↓

二つの違いは焦りの有無だと思います。仕事をしたいのにまともにできないと本当に焦ります。でも家族との約束を忘れても焦ることは在りませんでした。

「記憶障害なのだから仕方がない。そのうち良くなるのを待つしかない。」こんな元からの自分の性格が出ていました。

条件によって私の反応が変わりますが、共通している状況を一言でまとめると…

「一度に一つの事しかできない」

こうなります。

一つの事しかできない。二つ目を実行すると一つ目を忘れてしまう。だからマルチタスク障害なんですね。

しかし、同じ障害でも環境によって反応ががらりと変わる。前者は命がけ。後者はゆったり余裕。

私が入院していた大学病院の心理科の先生が言っていました。「環境調整が大事だよ」たぶんこの事なのだろうと思います。高次脳機能障害は環境によって影響や負担が全く異なるのを知りました。

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