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高次脳機能障害になって感じた4つの感情~驚き・焦り・苛立ち・悔しさ~

高次脳機能障害 体験談

今回はちょっとドロドロした記事ですかな。障碍者としての私の本音垂れ流しです。あまり前向きではありません。

なるべくマイルドにしますが、過去を思い出しながら一番つらかったころの本音を吐きたいと思います。(記憶障害だけど、感情のラベルが付いた記憶はしっかり残ります!)

「脳は回復する-高次脳機能障害からの脱出-」という本を退院後に読みました。

その本のAMAZONレビューをたまたま目にしたんですよね。そこにはこう書いてありました。

【病前に当たり前に出来たなんでもない簡単なことが出来なくなる。驚き、焦り、苛立ち、悔しさ。】

この一文を目にしてピンときました。

「そうだよ。その通りだよ。」

私がこの1年半で抱いた感情を総括すると、この4つに集約されるんだなぁ。って感じました。

そんなわけで、今回は高次脳機能障害になってから抱いた4つの感情を、どのように感じたのかを書いてみたいと思います。

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高次脳機能障害になってから感じた4つの感情

  • 驚き
  • 焦り
  • 苛立ち
  • 悔しさ

私にとって最も強い感情は悔しさです。

私はコツコツと地味な努力を重ねるタイプです。今まで生きてきた中で、何か問題が起きた時は目標を立てて一歩一歩進むことで解決してきました。そして解決できなかった問題は殆どなかったと思います。完全解決できなくても、気にしないで済む状況までは持って行けたはずです。

それが障害により努力できなくなってしまいました。

もう少し深堀すると、努力をしても努力が意味をなさくなってしまう。そんな状態になりました。努力は私の成功体験を支えてきた基盤なんですよね。それが全くダメなんです。

努力って聞くと「頑張ること」みたいなイメージってありますよね?「頑張って努力して成功しよう!」みたいな。

そこを禁止されてしまいました。頑張るのを禁止されたのです。なぜかというと、頑張ることで疲れると行動がハチャメチャになってしまうから。

どんな感じでハチャメチャになるのかというと、

  • 疲れやすくなる
  • 記憶力がとても悪くなる
  • 感情が抑えられなくなる
  • 作業が止められなくなる
  • 何をしているのか訳が分からなくなる

こんな流れで、頑張れば頑張るほど私の能力は落ちて行きます。そして最後はパニックを起こして大混乱です。酷いですよねぇ…。

自分って結構な努力家だったと考えていたのですが努力は禁止。だって努力するほど逆効果になってしまうのだから。自分でも驚きです。

そんなわけで、大学病院を退院するときに主治医から送られた言葉は「頑張らないように努力せよ」なんです。

でも、障害を負って周りから取り残されて、出来ていたことが出来なくなって…今まで頑張って積み重ねてきたものが全部崩れ去ろうとしている状況なんですよね。崩れ去ったらもう生活が成り立ちません。今の仕事を続けられなくなるわけですから。

そうなればお金の問題が出てきますよね。自分の障害のせいでお金が稼げない。

どうです?焦りますよね?めっちゃ焦りますよ!!

我が家はお金に余裕のある裕福な家ではありません。私が働き続けなければ食べていけなくなります。だから焦る。焦って仕事を再開しようとしました。でも出来ませんでした。

そのころは仕事が出来ない理由がわかりませんでした。自分へのイライラがマックスになります。心の余裕なんてゼロです。生きるか死ぬかです。

大学病院からは「無理をしてまた倒れたら一生寝たきりになる」って警告も受けていましたけれど…。そんなことを言っている場合ではありませんでした。

こんな人生最大級の非常事態の中で「これ以上働くのはやめて!」って言われても止められないんですよね。

お金への不安もありましたが、さらに私を暴走させたのがプライドなんです。

今までは努力で大抵のことは乗り越えてきました。それって人に負けるのが嫌いだから努力してきたっていう側面もあるんですよね。

そんな性格の自分が、急にで仕事が出来なくなりました。それどころか日常生活も怪しくなりました。

イオンへの簡単なお使いすらもまともに出来なくなりました。

イオンへお使いに行くのに、小学生の子供が保護者として私に同行していたんですよ。手をつないでもらって…(涙)

行動のすべてが怪しくなり、自分でも出来ない。その理由がわからない。周りから見てもわけがわからない。

これじゃぁ心配されて当然です。でも悔しいんですよ。自分が下に見られるのが許せない。湧いてくるのは悔しさからくる怒りです。

だから「大丈夫だ!できるんだ!私にはまだ価値があるんだ!」というのを証明したかったです。

もうね限界を超えて無理をし続けました。本気で命を懸けている状態でした。今となってはこれも感情失禁の一つなのだと思います。

私は命がけです。完全に錯乱状態。ついには家族も私を止められなくなりました。

「お前は障がい者だ。役に立たなくなったんだ。」

周りから、そう思われたくなかったんです。

恐怖に支配された心

今振り返るとわかります。

私はインフルエンザ脳症で突然病気になって、海馬に傷がついて後遺症が残りました。それでも入院中は穏やかに過ごしていました。退院直後も穏やかでした。

私が錯乱状態になったのは「仕事を再開した瞬間」です。

その瞬間、以前とは違う自分に恐怖したのです。

「こんなに仕事が出来ないのはおかしい。自分はもっとできるはずだった。それなのになぜか出来ない。理由がわからない。」

一言でいい表すと、

「自分が自分ではない何かに変化してしまった。しかも当たり前のことが出来なくなって。」

この現象に恐怖しない人間なんてこの世にいるでしょうか?

認めたくないです。取り消したいです。

「いやいやいや、おかしい。出来るはずなんだよ。出来ないなんてありえないよ。」

ここからパニックが始まったのだと思います。

そして

「この程度のことが出来ないようじゃ、私の価値が無くなてしまうじゃない。だから出来ないとダメなんだよ!」

「出来ないのなら、できるまで努力をすればいいんだ。努力すれば絶対にできるんだ。今までそうしてきたし!」

このようになるのでした。



でも出来ませんでした。

なぜならそれが障害だからです。

書いていて辛いなぁもう。(涙)

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