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高次脳機能障害の心の中|自分を追い詰めた過去を振り返る

高次脳機能障害 体験談

今日は2020年9月1日。防災の日ですね。外は暑く無く寒くもなく程よいお天気です。自転車日和というやつですね。

脳に障害を負ってから1年と8か月が経過しました。「やっと落ち着いて季節を感じられるようになったかなぁ?」なんて思っています。

正直、今までは季節感がありませんでした。どういうことだと思いますか?1年じゅう同じ服を着ているとか?

そんな生易しいモノではないです。命に係わるレベルで季節感がありませんでした。

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命に係わるレベルの季節感のなさ

これはもう季節感というレベルではないです。

私は真夏の暑いさなかに、エアコンもつけず窓を閉め切ってグッタリするような過ごし方をしていました。

なぜかというと、「暑い」という感情はあるのですが「エアコンを付けなくちゃ」という発想が浮かばなかったからです。これを遂行機能障害と言います。

やるべきことをやれないんですよね。なぜか。本当に不思議。

私、遂行機能障害もあると診断されていますが、それって「記憶障害が原因で目的を忘れるから遂行機能障害なんでしょ?」って考えていました。

でもこうしてみると違うんですね。やるべきことが分かっているのに(わかっていないのかもしれない?)、やらないんです。やれないんです。

説明のしようがない。そのような状態になっていました。遂行機能障害って恐ろしいです。

暑い部屋の中で熱中症になりかけてグッタリしているのにエアコンが付けられない。これってお年寄りがエアコンを付けなくて熱中症になるって話と同じなのかもしれません。

障害を負ってからはほとんど家にこもりっぱなし

私、自営業なので自宅でお仕事をしています。そのため元々あまり外に出ない生活を送っていました。

健常者時代は客先訪問や打ち合わせなどは定期的にあったので、完全な引きこもり状態ではなかったですが…。

障害を負ってからは殆ど自宅で過ごすようになりました。そもそも運転禁止になったため外出のしようが無いんですよね。電車は大嫌いですし。

そのため、外が暑くても寒くても、晴れても雨が降っても、ほとんど変わらない引きこもり生活。

ストレスが無くていいのですが刺激もないので「このまま認知症になってしまうかも」と恐怖したものです。社会から分断されて孤立した生活を送っていました。

イベントにも出かけず家にこもりっぱなし

私、地域のイベントであるお祭りや発表会などが大好きでして、必ず参加していました。

しかし、障害を負ってからは全く参加していません。心が重くなるんですよえ。

「自分なんかがここにいてはダメなんだ」って思い詰めてしまいます。劣等感の塊になっているのかも?

にぎやかな所に行くと心が辛すぎるため、イベント毎は一切なし。ただひたすら自宅にこもる毎日でした。

最近は心が回復してきたな?とは思うのですが、コロナの影響で全部中止です。踏んだり蹴ったり。2年連続でイベント毎への参加は無しとなってしまいました。

高次脳な私の心の中

退院後は障害の壁にぶち当たってパニックを起こしていましたが、慣れてくると障害について考える時間が増えました。

次のようなことをよく考えていましたね。

「私には過去が無い。記憶障害だから。私には未来が無い。明るいビジョンが描けないから。私には今この瞬間しかない。」

周りから同じことを言われていました。そして「かわいそう」で締められるんですよね。みじめです。でも事実なんですよね。辛い…。

確かに、暑くてもエアコンをつけることすらできないんですよね。仕事をしても仕事中に仕事内容を忘れるんですよね。

パニック状態になって散々抵抗して努力しも解決できないんですよね。

高次脳機能障害という問題は本当に大きな壁。絶対に乗り越えられない壁でした。それでも乗り越えようとするとぶっ倒れますから。医者に止められます。

高次脳でパニックになる私に必要だったものは何?

パニックは恐ろしいです。恐怖心が源なのでとても強い感情です。これ以上の感情はないかも。命に係わるレベルで危険です。

だからパニックになる事だけは避けなければなりません。なぜパニックになるのか?そもそもパニックになる必要があるのか?その根本的な原因の追究が必要だと思います。

仕事ができなくてパニックになるのなら、なぜそうまでして仕事をする必要があるのか?から真因の追及ですね。

止める。中止する。という選択肢もあるはずです。でも当事者がこの選択をすることはできません。

私はできませんでした。なぜなら遂行機能障害だからです。選ぶ行為ができないのです。そもそも自分でパニックにならない選択ができるのなら、最初からパニックにはなりませんよね。

パニックになった原因は何か?

私を追い詰めた理由は2つありました。

  • 「仕事を中止したら生活が出来なくなって死んでしまう。」
  • 「この仕事が出来ないようでは自分はダメになったと烙印を押されてしまう」

この二つが私の心を支配していましたね。もうガッツリと。

その結果自分で自分の首を絞めるような状態になりました。

なぜそうまでして自分を追い詰めて苦しめたのでしょうか。今の私なら理由が分かります。

【金とプライド】

です。

お金は生きるために必要です。

プライドは…私自信がもともと自尊心の塊みたいな性格だったからです。障害を負ったとしても自分がダメになったとは思われたくなかったのです。命がけで認めたくなかった。今でも認めなくないですね。

二つのうちどっちが重いかというと、お金の方かな?

お金があり生活に不安がなければ、無理に仕事を再開しようとは考えなかったと思います。また仕事をする必要なくなれば、自尊心にもこだわらなかったでしょうねぇ。

私、思いましたよ。

【高次脳機能障害は金さえあれば、大抵の問題は解決するのでは?】と。

身もふたもない事を言っていますが、ほんと、金が沢山あったらゆるゆると、辛い思いをせずに過ごしていたんじゃないかなぁ。

そんなことを考える秋を過ごしています。

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