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高次脳機能障害克服へ向けて…必要なのは「相談しなよ」ではなくて「相談の場」

高次脳機能障害 体験談

こんなツイートを見ました。
【人見知りには「相談しなよ」より「相談の機会」が必要。】

真実を文章にしたツイートだと思いました。障害を負ってからというもの日々これを実感しています。

「困ったことがあれば人に頼れ」

私は周囲に何度も言われてきました。でも出来ずに3年が過ぎています。

困りごとが無かったのか?そんなことはありません。困ったことだらけの毎日を送っています。不安な気持ちに押しつぶされないように耐え忍んでいます。

でも人には困りごとの相談ができません。

なぜかというと、言えば言ったで「迷惑をかける人」認定されるのが怖いから。

みんな自分の生活で仕事で忙しいと思います。精一杯だと思います。

それなのに「私のような障碍者が相談を持ちかける」なんて恐れ多い…そんな感じです。

そもそも日本では「人に迷惑をかけずに生きるのが美徳」とされているはずです。

「困ったことがあったら自力で解決する。人に弱みを見せてはならない。特に男なのだから!」

このような教育を受けてきました。その結果が今の私です。

「困っても自力で解決するしかない。」

私が遂行機能障害という言葉を知らなかった当時、なぜか仕事を進められなくて大声で叫んで発狂状態になった経験があります。自爆寸前。下手すら再入院の危機です。

こうなる原因が「自力で解決するしかない」という何十年と沁み込んだ考え方だったんですよね。

障害のせいで周りに迷惑をかけるわけにはいかないんですよ。だから自力で何とかするしかないんですよ。でも出来ないんですよ…

命懸けで取り組みました。でもその結果が

「困っているばかりで何もできない。」

そんな判定でした。千葉リハでの診察だったと思います。

滑稽ですよね。自分自身は「人に迷惑をかけてはならない」という気持ちから命を削って取り組んでいたんですよ。その結果が「なにもできない」「かえって迷惑」という判定なのですから。

これが障害者になった自分に襲い掛かった現実でした。

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なぜ障害があるのに人に頼れないのか?

人に頼るのって超ハイレベルな高次脳機能だと思います。人とコミュニケーションを取り、頼れたら大抵のことはできるようになるのだろうな。って思います。つまり障害がなくなる。

でも私はそれができない。だから私は障碍者のままなんです。

「人に頼る能力がない」

これって高次脳になった瞬間に自分につけられた足かせなのだと思います。頭ではわかっていても外せません。

元々の性格もありますし、障害で自信が持てなくなった結果(二次障害?)でもあるのです。

「そもそも人に頼れる人は、人に提供できる価値を持つ人ではないのだろうか?」

って思います。一本自分に芯があるというか、心の支えがあるというか…。

自分が周囲に提供できる価値が心の支えとなる。それが自分に自信を持つきっかけとなる。「自信とは自分には存在価値があると思える強さ」なのかな?うまく表現できませんが。

私は病気をして脳に障害を負いました。その結果人に提供できるものがなくなりました。

病前はガンガンアイデアを出して行動して価値を提供してきました。どんなことにもチャレンジしていました。

病後は違います。足を引っ張る存在になりました。なにせ以前と同様に行動しようとするとミスの連続ですから。行動に注意力がまったく追い付いていないのです。

そもそも自分が頭の中で考えたことと別の行動をすることがあります。分かりますか?この訳の分からない感覚。

少し時間が経過してから、訳の分からない事をしている自分に気づきます。とんでもない嫌悪感や落ち込みを感じるのです。

こんな支離滅裂な現象を3年の間に何度も経験してきました。理解不能な自分の行動。

私は自分の行動に自信が持てなくなりました。それを称して「自分に自信がなくなった」と表現しています。

自信を失った結果人に頼れなくなりました。「頼る」は等価交換。その感覚でいきてきましたから。

私には一方的に人に頼れません。私から周囲に提供できる価値がないのですから。その私に「人に頼れ」というアドバイスは残酷すぎました。

今は大丈夫です。少しずつ人に頼れるようになってきました。なぜかというと障害の症状が落ち着いてきて、工夫をもって行動し、周囲に価値を提供できるようになり始めたからです。

支離滅裂になってしまった私をずっと見守っていてくれていた周囲の方々に感謝です。もう感謝するしかないです!感謝!

ご恩返しは私が提供できる価値で少しずつ実践していきます。

人に頼れなくなった自分自身にアドバイスをするのなら

障害を負ってどん底に落ちていた過去の私にアドバイスをするのなら

  • 「昔の自分はもう死んだ」と心の底から実感せよ。
  • 今までの価値観や立場は捨てよ。
  • 一度無になってすべてをやり直す覚悟をせよ。
  • 何か一つ取り組んで成功せよ。

こうなると思います。

千葉リハからも同じようなアドバイスをされました。「昔の自分はもういないのだと心の底から沁みこませよ」と。運転再開の条件ですね。

いつだってそうなんですよ。アドバイスの意味に気付くのは問題を解決した後なんです。

最も助けを必要としている時期に伝えられるアドバイスは、当事者に理解できないのかもしれないですね。そもそも何が助けになるのかがわかりませんし、正解を伝えられても対応できないからアドバイスされるのだし。

障害を乗り越えられるのかどうかって、

「たとえアドバイスに納得がいかなくても。意味不明だとしても。無条件でアドバイスを素直に受け入れられるか。」

なのかな?なんて考えるようになりました。

きっと「相談したほうが良いよ」とアドバイスされる人って、元々相談できないのですよ。

っていうか「相談したほうが良い」って頭では理解しているはずなんです。そのうえで相談できないわけですから。

もしそんな私のような方にアドバイスするのなら、口で「相談したほうが良いよ」と言って終わりではなくて、

【相談を実行するまで責任をもって道筋を立ててあげる】

ここまで責任をもって見てあげないと、周囲の自己満足で終わると思います。

そこまでフォローしないと、アドバイスを受けた方はこう考えてしまうのでは?

「自分は相談すらもできないどうしよう。」

高次脳になって自信が崩壊して遂行機能障害にもなって「困ったら相談せよ」が全く実行できず「一人で困ってパニックに陥っていた」私が体験から導き出した結論です。

ツイートされていた

【人見知りには「相談しなよ」より「相談の機会」が必要。】

まさにこれが高次脳機能障害を乗り切るための答えだと思います。

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