インフルエンザ脳症で入院。1か月後に退院。その後の半年間は高次脳機能障害が最もひどかった時期になりますが、このあいだに理解不能な行動や経験を沢山しました。すべて私の障害からきているものです。
今回は私が覚えているものをまとめてみました。妻に詳しく聞けば私が覚えている出来事の数倍ネタが出てきそうですが恐ろしいのでまた今度。
退院したらすぐに元通りの生活ができると考えていました。だって入院中も一人で行動できていたから。
現実は全く違っていました。それでも出来ることとできない事の違いを理解していません。だから障碍者になる前と同じ気分で同じ行動をとっていました。その結果がこのありさまです。
何度も危険な目にあったと思います。熱中症になりそうになったり、駅で迷子になって身動きが取れなくなったり…。
自分が危険な目に合う理由は「自覚のなさ」ですね。病識が全くありません。頭では「自分は高次脳機能障害になった」と理解しているのですが、それがどういうものなのかは全く分かっていませんでした。
だから健常者時代と同じ行動をとり失敗を繰り返したのだと思います。
たぶんこの失敗は必要な経験。儀式なのではないかと思います。だっていくら口で障害があると説明を受けても実感が無ければね。実感なしで理解できる人なんていないでしょうね。
自分の行動を振り返ると「病識が無いって本当に怖いな。」って実感ですね。