忘れないためのITツール活用法〜高次脳機能障害を持つ私の予定管理術〜

今回は、私が日々の約束や予定を管理するために実践している方法についてご紹介します。

高次脳機能障害があると、予定を覚えておくことが難しかったり、うっかり忘れてしまうことが多いです。

私もこれまで何度も予約や予定の取り直しを経験してきましたが、最近ではITツールを活用することで、少しずつ自分で管理できるようになってきました。

同じように、記憶や注意の問題で予定管理に苦労している方がいれば、ぜひ参考にしていただければと思います。

今回はタイヤ交換の予約を元に説明していますが、すべての約束事で使えるものです。

予定管理の難しさ〜過去の経験から〜

高次脳機能障害がある私にとって、予定や約束を管理するのは大きな挑戦です。特に印象に残っているのが、タイヤ交換の予約でした。

毎年のように冬が近づくとタイヤ交換を予約するのですが、これがうまくいかないことがよくありました。

1か月先の予約を入れたものの、そのこと自体をすっかり忘れてしまい、予定の当日を過ぎてから何日も経ってようやく思い出すということが何度もありました。

結果として、予約を取り直したり、予定がずれ込んでしまうことが多く、非常にストレスを感じていました。

特に、タイヤ交換は天候に合わせて行うことが多いので、「また忘れてしまったらどうしよう」と心配しながら過ごす日々が続きました。

そこで、何とかこの状況を改善したいと考え、試行錯誤の末に今のやり方を確立しました。

私が実践している具体的な方法

こうした課題を解決するために、私はいくつかのITツールを組み合わせて、効率的に予定や約束事を管理しています。それぞれのツールには役割を持たせ、全体像と詳細の両方を把握できるように工夫しています。

1. Googleスプレッドシートで全体像を把握

まず、Googleスプレッドシートにすべての予定を記載し、全体のスケジュールを管理しています。毎日必ず確認することで、全体像を常に把握できるようにしています。Googleスプレッドシートは、月ごとの予定やタスクの一覧をまとめて見ることができるため、スケジュールが重ならないように調整するのにも便利です。

Googleスプレッドシートの利点

スケジュール全体を一目で確認でき、必要に応じて編集も簡単にできます。また、GoogleカレンダーやEvernoteと連携することで、他のツールとの情報のやり取りもスムーズに行えます。

2. Googleカレンダーで視覚的に管理

Googleカレンダーを使って、重要な予定や約束事を**赤色で表示**するように設定しています。赤色は「変更が難しい」「忘れてはいけない」といった重要度を表す色として使っています。視覚的に目立つので、スマホやPCを開いたときにすぐに確認でき、安心感があります。

Googleカレンダーの利点

カレンダーはスマホやPCでいつでも確認できます。さらに、リマインダー機能を活用すれば、設定した時間に通知が届くため、予定の直前に思い出すことができます。タイヤ交換の予約も、前日や当日にリマインダーが届くので、忘れる心配がありません。

3. OneNoteで予約の詳細を記録

OneNoteには、タイヤ交換などの予約時のIDやその他の必要な情報(日時、場所、連絡先など)を記録しています。また、ウェブで予約した際の画面のハードコピーも保存し、情報を整理しています。特に重要なのは、予約変更や確認が必要になった際、すぐにアクセスできるようにすることです。最終的な情報を一番上に配置するようにしています。

OneNoteの利点

テキストだけでなく画像も貼り付けられるので、複雑な情報でも見やすく整理できます。また、メモの場所やデバイスにとらわれず、どこでも確認できる点が便利です。タイヤ交換の予約に限らず、あらゆる予定の詳細をここにまとめています。

4. Evernoteでタグを使った効率的な管理

次に、Evernoteを活用しています。OneNoteと同じように詳細情報を保存していますが、特にタグを使った管理を心がけています。タグを使うことで、次に同じような予定を確認する際に簡単に検索できるようになり、必要な情報をすぐに見つけ出せます。また、GoogleスプレッドシートやGoogleカレンダーとも連携させることで、情報の確認や管理がスムーズに行えます。

Evernoteの利点

タグを使った管理が可能なため、関連する情報を簡単に検索・表示できます。例えば「タイヤ交換」や「病院予約」などのタグを付けておくことで、必要な情報をすぐに取り出せるようにしています。スマホやPCどちらからでもアクセスできるので、外出先でもすぐに確認できます。

Evernoteは万能ツール

Evernoteは、Googleスプレッドシートと連携しながら、詳細な情報も管理できるのが強みです。例えば、スプレッドシートに予定が書かれている場合、その詳細な内容をEvernoteで追記し、タグで整理しておくことで、予定の全体像と詳細情報を無駄なく把握することができます。

5. Evernoteのホーム画面にノートを固定表示

最後に、Evernoteのホーム画面に重要なノートを固定しています。例えば、次のタイヤ交換の予約ノートを目立つ位置に固定することで、スマホやPCを開いた時に必ず目に入るようにしています。これにより、うっかり忘れることを防ぎます。

まとめ

これらのITツールを組み合わせることで、私はタイヤ交換のような特定の予約だけでなく、日常のすべての予定や約束事を忘れずに管理できるようになりました。以前は何度もタイヤ交換の予約を取り直し、そのたびにストレスを感じていましたが、今では安心して予定を管理できています。

高次脳機能障害があっても、うまくITツールを活用すれば、日々の管理が楽になります。みなさんもぜひ、自分に合った方法を見つけて、予定管理に役立ててください。

お互いに頑張りましょう!