「インフルエンザ脳症よりも重症です」精密検査で別の病気発覚

「インフルエンザ脳症よりも重症です」精密検査で別の病気発覚

インフルエンザで認知が滅茶苦茶になって救急車で搬送されて急遽受けた脳の精密検査。
思いもしなかった別の病気が見つかってしまいました。
その名は「糖尿病」
しかも…
「インフルエンザよりも糖尿の方が重症です。」
妻が医師からそのように説明を受けたそうです。(この時の私は認知がどこかに飛んでいるため覚えていません)
しかし、なぜ糖尿病が発覚したのでしょうか?
実は糖尿病はインフルエンザ脳症の治療に関係するのです。

インフルエンザ脳症の治療法と糖尿病の関係とは?

医師からの話では、インフルエンザ脳症で搬送された私の治療法は「ステロイドパルス療法」一択でした。
ステロイドパルスは、簡単に表現するとステロイドをジャブジャブと体内に点滴する治療です。
様子を見ながら投与するのですが、多くの副作用の危険性があります。
例えば

  • 他の病気への抵抗力が無くなる。
  • 骨がもろくなる。(普通に歩けなくなった知り合いがいます)
  • うつ状態になる。
  • 顔が真ん丸になる。
  • 白内障・緑内障。
  • そして糖尿病になる。

などなど…。
副作用の詳細はこちら。(東京女子医科大学病院)
つまり、
「インフルエンザ脳症の治療にステロイドパルスを実施する必要がある。副作用の一つに血糖値の増加がある。そのため事前に血糖値を測定してみたら非常に血糖値が高かった。」
「しかも重症度が高い。インフルエンザよりも大変。」
…なんということでしょうか。今までの不摂生のツケが一気に回ってきたのです。

入院中の治療はインフルエンザ脳症と糖尿病の二本立て!

「インフルエンザ脳症で救急搬送されたのに、気が付くと糖尿病の治療を受けていた。」
こんな状況になってしまいました。
結局入院中に受けた治療は

  • ステロイドパルス
  • 血糖値の薬
  • インスリン注射2種類
  • 時々血圧の薬
  • 脳のリハビリ

こんな感じでした。正直、入院中なのにすることが沢山あって忙しかったです。

心の底から大学病院ってすごいなって思いました

私が搬送された病院では、一つ病気から様々な病気の可能性が検討されました。治療方針を決める会議も行われたそうです。
診断は「インフルエンザ脳症」でしたが、他にも二つの病気の可能性が考えられていました。(これは別記事で)
診断結果に伴い最善の治療が実施されました。
でも治療にはリスクが伴います。そのリスクも考慮して早期発見するための検査も行われました。
退院後も安全が確定するまでのフォローも万全。
さらにリハビリセンターへの連携も万全。
…すごいですね。大学病院って。
病気をしたのは不幸ですが、質の高い病院に搬送されたのは不幸中の幸いだったと考えています。