ヘルプマークをみんなに知ってもらいたい|ブログのテーマを考えてみた

ヘルプマークをみんなに知ってもらいたい|ブログのテーマを考えてみた

ヘルプマーク。このサイトを見ている方なら知っていると思います。
でも世の中ではどうでしょう?
私自身は自分がヘルプカードをもらうまでは、ヘルプマークを知りませんでした。
また内部障害という言葉がある事も知りませんでした。きっと私同じような人は多いと思います。
障害と言ったら車いすとかね。そういうものが定番だと感じていました。障碍を持つ方々が現れる24時間テレビでもぱっと見でわかる方々ばかりですし。
そのような状況では、見えない障害がこの世に存在するなどと知りようがありません。
実際は電車の中などで見たことがあるのかもしれませんが、普通に立っていたら普通の人にしか見えませんしね。
でも、当人は易疲労でぐったりしていて、「あぁ…しんどい…座りたい…あああ…優先席…座っているなぁ…ダメだぁ。」こんなことを考えていたりするかもしれませんね。

障害があるけどそうは見えない

ちなみに私がそんな感じ。ぱっと見障害があるようには見えません。
そんな私でしたが、自宅から千葉リハに電車で通う1時間30分が地獄でした。鎌取駅に着くころにはもうグッタリです。っていうか途中の京成千葉駅に着いた頃には満身創痍状態。
易疲労ってすっごいしんどいですよ。何をしてもあっという間に疲れ果てちゃうのです。電車に乗っているだけでもダメ。
「頼むから座らせてくれぇ」ってなるんです。
でも電車の中はコミコミだし。会社勤めの人たちも座りたいだろうし。優先席だとしても「ゆずってくれぇ」とは言えませんでした。恐れ多い気がして。
たぶん私が声をかけたら「え?なに?この人…キモイんですけど」って気味悪がられたと思います。
だって私は立派な体格の大人の男性というやつですから。まさか「立っているだけでへろへろ~」なんて夢にも思わない事でしょう。
そのため千葉リハに通うときは、電車の連結部分の隙間に立ってぐったりとしていました。ここならラッシュの中でも空間が開いていますし。

ヘルプマークって誰も知らない?

あまりにもしんどいので、一度だけ意を決してヘルプマークをカバンにつけて優先席前に立ったことがあるんですよね。
すっごい消極的な作戦です。名付けて
「ヘルプマークを付けた人が優先席前で立っているのを見かけたら、席が空くんじゃないかしら?空くといいな…作戦。」
ダメでした。思いっきりスルーされました。
ちなみに優先席付近の窓ガラスにはヘルプマークの注意書きがあるんですけど、たぶん目に映っていないのだと思います。
そりゃそうですよね。意識しなければ注意書きなんてただの模様にしか見えませんよ。
ヘルプマークを付けた私がずーっと優先席前で立ってたら、優先席に座っている人に悪いような気がしたので、離れたところに移動しました。作戦失敗。
この後は優先席が空いていない時は基本的に「ドア付近」が定位置となりました。たった一回のチャレンジでしたが「だろうな」という感じだったので諦めました。

優先席に座った後がヘルプマークの使いどころ?

作成失敗の後も、一応ヘルプマークはつけて電車に乗っていました。
最初だけおっかなびっくりだったけれど一度つけると平気になるようです。
でもまぁ、基本的に「ドア付近キープ」もしくは「車両連結部分」を維持する作戦なのであまり関係ないモノとなっていました。
ヘルプマークが使えたのは、運よく優先席に座れた時でしょうか。
文句を言われないように、ヘルプマークを見えるようにして座りました。グッタリしながら。

ちなみにTwitterで見かけたことがありますが、
「ヘルプマークを付けた人が優先席でもめて怒鳴り散らしている。すっごい元気そうなのにヘルプマークを付けている。」
これってまさにヘルプマーク対象者の悲しい現実だと思います。
こうなってしまう理由があるんですよ。(それは後日説明します)

なぜヘルプマークを付けることに躊躇したか

ところで「易疲労でヘロヘロなら常にヘルプマークを付けれてればいいじゃない」って思うかもしれませんね。
そうすれば座れる確率は増えたと思います。
でもかなり躊躇していました。それには理由があったんですよね。マスコミの影響があったんです。
マスコミって事件があると「自宅から精神障碍者手帳が見つかった」って報道するんですよね。なぜか。
「その情報いる?」って思うんですよ。
「精神障碍者だから事件を起こした」って印象付けをしているように思えるんですよ。
わざわざ精神障碍者と健常者の間に壁を作り、「別の世界の人間が起こした凶悪事件」という印象付けを行っているのかなぁ?って。
そういうことをされると、やっぱり気が引けるんですよね。
「精神障碍者ってわかったら差別されるかも…」
っていう考えが浮かぶんですよ。高次脳機能障害で発行されている手帳って「精神障碍者手帳」なんですよね。
でも、明らかに私は違います。そんな凶悪事件は起こしません。っていうか、他の高次脳機能障害の方々だってそんな事件を起こしません。
多くの人が今日を全力で頑張って、悔しくて泣きながら頑張って、何とか周りに追いつこうとしているんですよ。障害を乗り越えようとしているんですよ。
「マスコミの報道ってセンセーショナルにしたいがばかりに、すっごい偏見を押し出してくるよなぁ。」って思います。
そしてその影響で当事者である私が行動的なくなってしまう。
その結果「ヘルプマークはつけないで、なんとか我慢しようか…」ってなっていました。

当事者がヘルプマークを付けられる世の中になったらいいな

当事者と言ってもまぁ、今は私の個人的な話でしかありませんけれど。
ヘルプマークについて同じように感じている人がいるかもしれません。
私はもう元気なので必要のないものですが、今まさに、そしてこれから必要になる人がいるはずです。
そういう人たちが「やっぱりつけるのやめようかな。つけても意味ないしな…」となるのを防止するためにも、ヘルプマークを知ってもらうサイト作りを目標にしてみようかなと考えています。
きっと私の知らない色々な事情があると思います。
ヘルプマークを通して、見えない障害、中途障害、そういう方々の現状を伝えてみたいなと。もちろん私の現状も伝えますし。
そんなわけで、このブログの中心となるテーマは「ヘルプマーク」にしてみようかなと。そう思いました。

ヘルプマークを広めるサイト作り。まずはここから!

物事って「誰が」「何を」を最初に決めると進めやすかったりします。
まとめるとこうなりますね。

  • 誰が・・・高次脳機能障害になった当事者(私)やツイッターで知り合った方々
  • 何を・・・ヘルプマークを起点とした見えない障害の現状

これが私のブログの中心となるテーマであり、世の中に伝える価値でしょうか。
まずは、世の中は何を欲しているのか。そこをリサーチしてみたいと思います。
私の体験談をがーっと書き続けるのもありだと思いますが、市場は何を欲しているのか。そして需要はなにがあるのかを調べてみたいと思います。
せっかくなので、どうやって調べているのかも記事にしたいと思います。
最初は単に私の経験を乗せるブログにしようと考えていましたが、もう少し社会的に役立つ方向に進めたらうれしいです。
頑張ります!