高次脳機能障害から回復して湧きだした感情は物欲でした

高次脳機能障害から回復して湧きだした感情は物欲でした

今は高次脳機能障害の診断を受けて1年と8か月くらいでしょうか?インフルエンザ脳症になったのは2019年1月ですし。
最近最も関心を寄せっていることがあります。それはコロナの給付金でどのiPadを買おうかということです。
もうね障害を負った直後の自分と比べたら心の状態が雲泥の差ですね。あのころは心に全く余裕なし。物欲なんてありませんでした。
だって記憶がどんどん消えていくんですよ。蓄積されないんですよ。いや厳密には蓄積されているのですが取り出せないのです。酷いですよね…。
「自分は精神障碍者なのだ」
そう実感して絶望のどん底状態。大好きな運転も禁止です。
外出と言えば毎日夕方に行うイオンへの散歩だけ。アンパンマンの歌を心の中で歌いながらとぼとぼと歩いていました。
「もーしー自信をなーくして。くじけそうになったら、良い事だけ、良い事だけ。思い出せ!」
「そうだ嬉しいんだ生きる喜び。例え胸の傷がいたんでも。」
「何のために生まれて。何をして喜ぶ。わからないままおわる。そんなのは嫌だ。」
悲しい歌です。子供向け番組のテーマソングなのに。
真っ赤な夕焼雲。少しづつ長くなる。ともり始める街頭…。そんな光景が目に浮かびます。
そんなどん底状態から1年以上が経過しました。
今、私はどうなっているのかというと…このようになっています。
「iPadは何を買おうかな~。PROが良いのかAIRがいいのか。悩むなぁ…記憶容量がぁ。アップルペンシルがぁ…」
こんな事を考えています。完全に昔の自分を取り戻しています。
何か特別なことをしたわけではありませんが、だいぶ心が元気になっています!失った自信もだいぶ取り戻せています。まだ心細さはありますけれどね。
この調子なら、そう遠くはないうちに障害を持つ前のレベルの自分を取り戻せるんじゃないかな?なんて期待もしています。
なにせ、障害を負った直後は「絶対に昔のレベルには回復できない。」って言われ続けてきましたから。この言葉本当に残酷ですよ。夢も希望も何もないです。絶望しか植え付けないです。
周囲の人は当事者に絶対に言わないほうがいいと思いますよ。どっちかというと「私のように元気に自分を取り戻している人がいるよ。」って教えてあげてください。勇気と希望が持てますから。(慢心?)
1年前は仕事のスピードもかなり遅かったです。常人の倍以上かかっていた…というよりも終わらなかったですね。無限ループに入ってしまっていたので。
記憶障害だから自分がした仕事を忘れるんですよね。そしてまた同じ仕事を始めてしまうのです。だから終わらない。
健常者時代に5分で終わっていた仕事を、夕方に初めて深夜0:00を過ぎても終わりませんでしたから。そして発狂状態ですよ。酷いものです。
それが今、仕事を早々に完了させて、ブログを書けるまでに回復しています。これって本来の私の仕事のスピードです。
さらにブログを書き終えたらイオンにお散歩に行こうと考えています。ついでにiPadを見てこようと思います。
障害が落ち着いて昔の自分を取り戻すと同時に「物欲」がどんどんわいてくるようになりました。今までは全くの無欲だったんですよね。
私個人の努力の結晶である貯金通帳すら「お金は面倒だからいらない。全部あげる。」って妻に言っていたくらいでしたから。
それにしても、よくぞここまで脳が回復したなぁって思います。ありがたいです。希望が持てます。
障害を負ってから始めたTwitterが脳にいい刺激を与えている気がします。
ツイッターをしていなかったら完全に世界から孤立して何の刺激も受けない毎日になっていたことでしょう。危なかったです。もうツイッターには感謝ですね! 
今日はiPadを何するか悩んでいます。そろそろ決着を付けたいですね。本当はProが欲しいけれど周辺機器を買ったら10万円を超えてしまいます。
そのあたりを考慮しながら、iPadを手に入れたいです。iPadでしたいことはお絵かき(超初心者です)とブログの更新。打ち合わせメモの記録です。
今からイオンに行こうかな!