高次脳になってからというもの「人から見下される」というのを実感していた時期がありました。(誰も見下してはいないのですけれど)
身近な事例の一つとして、お使いの時に経験したことを4コマ漫画に描いてみました。
私は一つの事を言われると、そこから複数の状況を想像してしまう癖があります。
「お使いでマジックを買ってくる。」
これはわかるんです。でもマジックって色々な種類がありますよね。だから「いったい何に使うのか」という目的も同時に伝えてくれないと、用途にそぐわないものを買ってきてしまうわけなんですよ。当然ですよね?
で、お使いの指示を受けると確認するんです。
「どういうもの?何に使うの?」
って…。
そこで「子供の手提げ袋に名前を書きたい。」って答えてくれたらOK。それに見合ったマジックを買うことが出来ます。
当然の流れですよね?このマジックの件はこれでOKです。
でも別件で同じような状況で用件を絞り込むために聞き返したら、機嫌を悪くされたことがあったんですよね。
具体的にどういう話だったのかは忘れました。ただ…今でも負の感情ががっつりと残っているんですよ。
ある日、用事を頼まれたとき、複数の選択肢が頭の中に浮かんだのです。だから何を買えばいいのかがはっきりしませんでした。だから条件絞り込みのために聞き返しました。
…すると…
「高次脳になってから融通が利かなくなったねぇ。」
って言われたんですよね。
びっくりしました。こっちは条件を絞り込めないから確認しているのにですよ?
それなのに返ってくる言葉が「高次脳だから」なんですよ。ありえますか?ありえないですよ。鼻から相手にされていない。馬鹿にされている感がありました。
本当に悔しかったですね。人生最大級の屈辱ですよ。詳細は忘れましたが、この時抱いた屈辱感は一生忘れないと思います。
「高次脳になると人から見下される。どんなに正論を語っても相手にされなくなる。」
身に染みて実感しました。
だけどやっぱり…本当は私の勘違いなのかなって思うときもあります。注意障害だから頼まれごとのゴールにたどり着けなかったのだろうかって。
…ここが難しい所なんですよ。ものすごい勘違いをしている可能性だってあるわけなんです。だから強く出れないんです。引け目を感じてしまうのです。
今になって、昔のことを確認したらすっごい反論されると思います。恐ろしいです。だから聞けません。
もしかすると勝手に誤解して、勝手に引け目に感じて、勝手に行動を制限しているのかもしれません。自分の脳が正常ではないって地獄ですね。
「高次脳になると融通が利かなくなる。」と聞きました。
私の長所は「融通がすごく聞く」「頭が柔らかい」だったはず。それが今では真逆です。
こうして列挙すると凄く嫌な人です。ただの頑固者。以前は頭が柔らかくて柔軟性に富んでいたとおもいます。美化しすぎているのかもしれませんが…
でも今は、とても頑固で融通が利かない。それが現実です。つらいですね。