高次脳になって2年と4か月後の状況。出来ることできない事は?困り事は?

高次脳になって2年と4か月後の状況。出来ることできない事は?困り事は?

インフルエンザ脳症になって高次脳機能障害になりました。それから2年と4か月が経過です。
高次脳機能障害は自覚がリハビリの卒業だそうですが、今の自分はこんな感じだなぁって自覚しています。それをまとめてみます。
きっと同じような経過をたどる人もいるのではないでしょうか。元々の性格の違いによって変わってくるとは思いますが。一例としてどうぞ。

高次脳になって2年と4か月で困っていること。

最強に困っているのは「自分に自信が持てない」ということですね。常に不安のなかで暮らしています。
だからちょっとした衝撃で心が折れます。すっごい軟弱。ありえないレベルです。もともと相当図太い性格をしていたんですけれど。
私、高校を一度中退した経験があります。田舎の高校です。他高でも噂になりました。そんな私が1年ダブって別の高校を受け直して卒業したんですよね。
1個下の連中にため口をきかれて舐められて、学校の先生にも目の敵にされて(浮いた存在だから?)他校の不良からも呼び出しを喰らって。
学校の内を歩けば、同じ年の上級生に笑われるんですよ。直球で。すっごい馬鹿にした目で。こういう経験ってなかなかないと思いますよ。
べつに勉強ができなくて中退したわけじゃないんですよね。笑われるようなことをしたわけじゃないんですよね。最初に入った高校の風土が全く合わなくて登校拒否を起こしてしまったのです。それを必死の思いで受験しなおして、1個下の同級生と仲良くやろうとして、頑張っていました。そういうのを笑う生徒たちがいたんです。
そういう幼稚な上級生から、呼び出しを喰らったりして、親や先生も相当心配をしたと思います。え?何かをしたから呼び出されたんじゃないかって?
「頑張って学校を受け直した」「1歳違う」「だからめだつ」これですよ理由は。くだらなさ過ぎです。理不尽すぎます。
でも私は耐えました。耐えて耐えて耐えて高校を卒業しました。勝利したのです。ちなみに私にちょっかいを出していた上級生は途中で退学になりました。本当のバカの見本ですね。嘲笑の対象です。
地獄のような高校生活を過ごすうちに精神力が滅茶苦茶鍛えられたんですよね。こんな修羅場中々ないですから。そんな私が今…
「自分に自信が持てない」「怖い」
恐怖心を抱いておびえるような毎日とまではいきませんが、結構辛い毎日を送っています。いちいち自分を奮い立たせないと何もできません。これが最大級の困り事です。記憶障害がよくなってきたのかな?と思っていたら別の問題が降りかかってきています。

高次脳になるとすべてがダメになるのか?絶望か?

だからと言って、記憶障害や注意障害が以前より酷くなっているのか?というと、そんなことは全くありません。むしろ「良くなっているんじゃないか?」って思えるほど能力が回復しています。(そう思いたい)
私の仕事は病前からずっとシステムエンジニアです。パソコンで使うシステムを作っています。これってモロに頭を使いますから、高次脳の人がやるには相当無理があります。珍しいと思います。でも出来ているのも現実です。
退院時は相当苦労しました。地獄を見ました。でも今はもう「病前と同じレベルじゃないか?」と思えるほどにシステムを作れます。不思議ですがとても喜ばしいです。
「脳は回復する」の著者さんとお話をしたのですが、「初めての状況だ」と言っていました(たしか)それほどまでに珍しいのだと思います。ちなみに明日本格的なインタビューを受けます。楽しみです。
私の障害は、記憶障害、注意障害、遂行機能障害なのですが、それでもシステム開発できるように回復できる。という事例の第一号です。もし私と同じ職で高次脳になってしまった方がいたとしたら、望みは0%ではないということですね。
もちろん高次脳は千差万別だから「絶対できるようになるよ!」とは言えませんが、「0%ではない」という希望の光をともせたのだと思います。

高次脳になって以来、未だにできないことは何か?

「自信を持って行動する」ができません。
やっぱり自分を疑ってしまいます。「自分の記憶は本当に正しいのか?」と。これって本当に辛いですよ。
過去の自分を取り戻すために、本当に気が狂いそうになるような努力を重ねてきました。その結果目的は達成しました。満足するレベルで過去の能力を取り戻しています。
でもその代償が必要だったようです。二次障害です。
もともとが記憶障害からのスタートなので、自分が信用できなくなるのは時間の問題だったのだと思います。自分が信用できないということは自信を失うのと直結だと思います。
とにかく失敗しますから。やればやるほど自信を失う。最初の頃は「元通りに生活できる!」って信じていましたからね。そんな自分の期待を自分自身がどんどん裏切っていくんですよ。障害だから。
千葉リハからも「生まれ変わったんだよ」って自覚するように指摘され続けましたし。
その結果、周囲が望んだとおりの新しい自分が完成しました。
「自信が持てなくて行動ができない。その代わり行動しないから迷惑もかけない。」そんな人間の誕生です。

二次障害になったらどうすればいいの?

はっきりいって、私はすっごい不幸だと思いますよ。
周囲の言う通りにしているのに、次から次へと問題が降りかかってくるんですから。
私は治りたいんですよ。治れないにしても状況を改善したいんですよ。だから知見のある人の言うことは素直に行くし、努力するし、迷惑もかけないようん石ているつもりなんです。
その結果が二次障害ですからねぇ。「うそでしょー。」もうね、がっかりしています。
壁を一つ乗り越えたら、また新しい壁ですよ。私の性格上真正面から挑むと思います。で、最終的には乗り越えると思います。このあたりは昔の成功体験の積み重ねが生きているようです。意外とねばるんですよ。
でも、新しい壁を乗り越えたら、また新しい壁が出てきそうで怖いですけれど…。
そんな状態の私ですが、次は精神科に行く必要が出てきました。(前回の記事でも書いたかな?そんな気がします。)薬を飲むようです。
まだどこに行くのかは決まっていませんけれど。正直面倒です。もう病院通いはやめたい気持ちもあるため、しばらくは情報収集をすると思います。メリットがあると判断すれば精神科を受診します。なければスルーします。メリットとデメリットを天秤にかけてから判断ですね。

高次脳になって2年と4か月後のまとめ

良い事は、記憶力がほぼ戻ったんじゃないか?レベルで戻っていること。
システム開発の仕事が普通に出来るようになったこと。技術レベルだけなら転職しても第一線で戦えます。
悪い事は、記憶力を取り戻せたのに、自分への自信を失っていること。毎朝吐き気との戦いです。かなりメンタルをやられています。消えて居なくなってしまいたい時もあります。結構やばいかも。
こうなっている原因は、回復して取り戻した能力への評価が現実とズレているからなんじゃないかなぁ。私の能力への評価が著しく低くなっています。それは周囲からの評価と、私自身の評価の両方がです。
他人の評価はおいておくとして、自分自身の評価が不当に低いのは問題がありますね。大問題です。今後の回復にも影響が出るでしょう。そこがなんとかなるというのなら…精神科の受診もありなのかな?って思います。
でもおもうのですよ。
元々は自分自身への評価って高かったんです。それを「低く見積もれ」って言われ続けたんですよ。その通りにまじめに自分の評価を下げたんですよ。
その後、障害が良くなってくると同時に、周囲からの要求レベルが高くなってくるんです。でも当事者の私自信の評価って低いままなんですよね。積み重ねも何もかもリセット状態。
下げたり上げたりに精神が付いていけていないようです。それで今、錯乱状態になっているのかなぁ?二次障害ってやつですよ。
酷いですよね。本当にひどいと思います。辛いなぁ。悲しいなぁ…
私に明るい未来はやってくるんでしょうかねぇ?って感じています。
今はすっごい心が折れやすいです。丁度、障害を負って2~3か月後の気持ちに似ているのかも。最初の絶望の壁にぶち当たった時期です。
また泣きながらお散歩するのかしら…もう嫌だなぁ…。何もかも嫌になってくる…。
そんな気持ちでイッパイな、2年と4か月目でした。