高次脳機能障害になって丸々4年を過ぎました。最初の半年は厳格なようなものを見たり、一人で電車に乗れなかったりと散々でした。
でも今は仕事をどんどんこなし、自由に運転もできるようになりました。ようやく障害前のような生活が戻ってきた。そう感じられるようになってきました。それは私が長い間ひたすら望んでいた世界。
では今は順風満帆か?というと、そうではありません。一難去ってまた一難。いや、どちらかと言えば十難去ってまた一難ですかね。
「また自分を不幸にする壁が現れるのか。いつもそうなんだ。いつもいつも自分ばかりが辛い思いをする運命なんだ…」
そんな残念な状況に陥っています。本当に辛い。
何が起こっているのかというと、今悪い事が二つ重なって起こっています。
一つは、子供の問題。
もう一つは、仕事の問題です。
内側と外側の両方に私を苦しめる出来事が起こっています。もはや高次脳機能障害は関係無いのかもしれません。が、全く関係ないとも言えない状況。本当に辛いです。
障害が憎くて仕方がありません。頑張っても頑張っても辛いです。そもそも私の障害特性が「悪い記憶ばかりが想起される」ですからね…。良い思い出が何も浮かばないのです。悪い記憶がより悪く増幅されて思い起こされるのです。よく精神が病まないなぁって感心しますよ。自分のことですけれど。
一体何が起こっているのかというと、仕事を失ったことと子供の反抗期。この2つが同時に私に襲いかかっています。
どうでしょうか?一つだけでも対応が大変だと思います。それが同時に二つですから、たまったものではありません。
しかも二つの問題は全く別の問題というわけでもなく、両方を同時に解決しないとならないようです。
子供が反抗期で妻に逆らい続けたり学校に行き渋ったりすると、私の精神に強い悪影響を与えます。とても心配しますから。
妻は「子供のことは全て私に任せて」とは言いますが、ほとんど任せられないことがわかっています。だから私が子供の面倒をみなければなりません。
仕事は長年つながりのあった企業との契約が終わりました。収入が激減です。でも他の会社と新しく繋がりを持てました。そこの仕事をどんどん進めていきたい。そう感がています。
そう考えているのですが、子供がそれを許さない。私が外で働くとすぐに学校を休もうとするからです。
つまり「私が外で働く=子供が学校を休むきっかけになる」こんなとんでもない公式が出来上がっているのです。一体どういうことなのでしょうか…
なぜか子供は妻の言うことに逆らいます。なかなかいう事を聞きません。子供は私のいうことは聞くようです。不思議です。(もしかすると私がの心が折れやすくなっているから気を遣っているのかもしれません。)
収入を増やすためには私は働く量を増やさなければならない。でもそうしようとすると子供が学校に行きしぶり始める。
何なんでしょうねこれ。どれだけ私を苦しめれば気が済むというのでしょうか。やっとですよ。やっと記憶力を取り戻せて、普通に生活ができるようになって、これから落ち込んだ収入を元に戻せるよう全力を尽くそうと前を向いていたのに…。
がっかりです。私は何もしない方がいいのでしょうか。辛い。
最近、私の気持ちを支配する言葉。
2つあります。
「私の足を引っ張らないでくれ」と「離婚」です。
なんて自分勝手なのでしょうか。わかります。相当ひどいことを考えてしまっています。でも事あるごとにこの二つの気持ちが心の中に浮かびます。
特に、妻と子供が言い争っている時に思い浮かびますね。本当に辛い。
妻と子供が言い争う原因は、子供の理不尽さにあります。思春期特有の反抗期だからなのかもしれません。でもこの「理不尽さ」が私にとっては拷問のようです。
「そのくらい我慢できないのか」
そう思うかもしれませんね。聞き流すとか、しつけるとか。そもそも反抗期ですしね。
でも今の私には我慢がならないのです。高次脳機能障害である私の障害特性です「間違ったことが許せない」これが私のイライラを加速させるのです。そして「子供なんて必要なかった」という、親失格な考え方に支配されてしまうのです。
当然「こんな考えをするようではダメだ」という気持ちもあります。二つの気持ちが私の心の中で戦い始めます。これもまた辛いのです。
「こんなにしんどい思いをするのなら子供は必要ない。一人になりたい。一人で暮らしたい。」
妻と子供の言い争いが始まるたびに、「一人になりたい」と考える自分になってしまいます。戦う気力はもうありません。逃げることしか考えられません。
心静かに穏やかな気持ちで過ごしたい。お金の心配もしたくない。子供の反抗期に付き合いたくない。
こんなことを考え続けています。外で仕事をすると帰りたくなくなるのもこの気持ちが強くあらわれるからでしょう。
もうダメですね。
辛いです。
高次脳機能障害は悲しい障害です。頑張っても頑張っても次から次へと壁が現れます。きっと一生壁が現れ続けるのだと思います。
疲れました。