インフルエンザ脳症で緊急入院。大人が発症する確率1万人に1人|1月15日

インフルエンザ脳症で緊急入院。大人が発症する確率1万人に1人|1月15日

1月15日火曜日。いつもの朝がやってきました。今日は仕事仲間のお手伝いをするために出かける予定日です。朝ごはんを食べて一息ついたら出発します。
…でもちょっと体の調子が違う。
「なんか熱っぽい」
「昨日病院に行って薬をもらったけど、やっぱり今日出かけて仕事をするのは無理だな。やめておいた方がいいな。」
そう判断した私は、仕事仲間にさっそく電話をかけるのでした。
「今日は熱が出ているからお休みします。」
そう連絡をするとほっと一息です。そしてこう考えるのでした。
「今日は熱があるから、出かけて仕事をするのは無理だな。やめておいた方がいいな。連絡しなくちゃ。」
再びそう考えた私は、仕事仲間に電話を掛けます。先ほど連絡を入れたばかりの場所にです。
「今日は熱が出ているからお休みします。」
そう考えるとほっと一息です。そしてこう考えるのでした。
「今日は熱があるから、出かけて仕事をするのは無理だな。やめておいた方がいいな。連絡しなくちゃ。」
何度、同じ場所に同じ内容の電話を掛けたでしょうか?覚えていません。
妻が慌てて布団で電話をしている私の様子を見に来ました。私の異常に気付いた仕事仲間が妻に連絡を入れたのです。
「???」
何を慌てているのかわかりません。ぼんやりしていると服を着替えさせられました。(と思います)
「ピーポーピーポー」
やがて救急車のサイレンの音がだんだん大きくなってくるのに気が付きました。
「近所で何かあったのかな?正月から大変だなぁ。」
そう考えたはずです。しかし救急車は我が家にやってきたのでした。大変なのは自分自身です。その当人はのんびりして他人事。
救急隊「ご主人…どうのこうの…どうのこうの…」
私「???」
何かのやり取りをしたのだと思います。内容は全く覚えていません。
ストレッチャーに体を固定されて、大学病院へと搬送されていきました。
私は何が何やらさっぱりわかりません。過去に2回ほど救急車で運ばれたことがありますので「あぁ救急車ってこういう感じだったよなぁ。ご苦労様だなぁ」なんて考えていました。

大学病院に搬送された直後の私の様子は一見普通

救急車の搬入口に到着すると、私は自分でストレッチャーから起き上がり、自分の足で救急車を降りました。そしてすたすたと病院内を歩きます。
その様子を見た外来の人が「そうやって何でもないのにすぐに救急車を呼ぶから!いざというときに使えないんだ!」っと怒っていたそうです。
その後膨大な検査が行われたそうです。全然覚えていません。
質問やテストなどもされたそうです。全然覚えていませんけど。
見た目は普通の人です。昨日まで仕事をしていた人そのものですから。一人で歩くこともできます。受け答えもできます。一見普通です。
でも、当人はどこを歩いているのかわかりません。どう受け答えをしているのか、話を理解しているのかもわかりません。認知症が近い状態だったのかな?と思います。
検査の結果「インフルエンザ脳症の可能性が最も濃厚」という診断がなされました。ちなみに他にも二つの病気が候補に挙がっていました。