インフルエンザ脳症|1万人に1人の病気からの復活~自己紹介~

インフルエンザ脳症|1万人に1人の病気からの復活~自己紹介~

はじめまして。
ツイッターを活用して高次脳機能障害(主に記憶障害)のリハビリをしている「へぶ」と申します。
私と同じように障害を持つ方や、医療関係者などと情報交換をしております。
出会えた皆様にはかなりメンタルを救われております。ありがとうございます!
症状が落ち着いてきたので、そろそろ念願の情報発信にチャレンジすることにしました。
どんな情報かと言うと…

  • 自分が今まで学んだ高次脳機能障害の情報
  • どのように頭が回復していくかの体験談
  • 突然、障害を持った人の気持ちの一つの例

…などなどです。
個人談ではありますが、体験者ならではのお話を伝えていきたいと思っています。
このブログの目標は「ツイッターで知り合った私と同じように高次脳機能障害を持つ方の輪を作る。」です。
ツイッターと出会えるまでは本当に孤独で、一人で幻と戦っているような状態でした。
現実世界では時間と距離の制約があります。同じような状況の方がいても出会えないし、感情や情報を共有するチャンスがないのです。
しかしツイッターのおかげで真っ暗闇のトンネルを抜け出すことが出来ました。本当にありがたいです。どれだけメンタルを救われたことか…。
私は今、同じような状況に陥っている方々ともっと和を広げていきたいです。そしてなにか大きなことをやってみたい。そんな事を考えています。
一体何が出来るのかは想像できません。でも行動を起こさないことには何も始まりません。だから最初の一歩としてブログに私が体験した情報をまとめていきたいと考えています。
よろしくお願いいします。

高次脳機能障害ってなんでしょう?

偶然この記事に出会った方の中には、
「高次脳機能障害って何?」
って思う方もいるもしれませんね。
簡単にいうと、誰にでも普通にできる事、理解できる事ができなくなってしまう障害です。
例えば、

  • あなたが今いる場所はどこでしょうか?
  • 今日は何月何日でしょうか?
  • 今朝何を食べましたか?
  • 「あいうえお」を反対に言えますか?

どうでしょう?こんなの子供でも答えられますよね?
でもね難しいんですよ。答えられないんですよ。
ところがね、工場全体を管理するようなコンピューターのシステムは作れたりするんです。変だと思いませんか?
このように能力がアンバランスになり、「なんかこの人おかしい?」と思われてしまう。それが私の高次脳機能障害なんです。
症状は人によって違います。個人差はあります。他にも沢山の障害の種類がありますよ。
ちなみに見た目は普通です。

なぜ高次脳機能障害になったの?

高次脳機能障害って昨日まで健康だった人が、今日突然なったりします。
私はインフルエンザが原因で高次脳機能障害になりました。
2019年1月に2つのインフルエンザが大流行しました。その際に感染力の強い香港A型に感染したのです。
インフルエンザは発症までに潜伏期間があります。
仕事の打ち合わせで客先に出向いた数日後。1月17日に救急車で搬送されました。
私の人生を大きく狂わす最初の一歩でした。

脳が傷ついた人間が見せた最初の執念

1月17日の朝、異常な行動を起こしていた私は、救急車で大学病院に搬送されました。(詳しくは後日体験談記事にします)
このときの主な症状は「記憶力がゼロになった」です。
完全に頭が壊れた状態になってしまい、会話をするだけで子供が泣き出してしまうほどでした。
そんな私が、入院初日から死にものぐるいでやり初めたことがあります。それは入院の記録です。
私はベッドに運ばれると、妻に「紙と書くものをちょうだい」とお願いしたそうです。
テレビ台にあったメモ帳とボールペンを手渡されると、私は何かを必死に書き始めました。
妻が言うには、その光景に「生きようとする執念を感じた」そうです。
「執念」というと聞こえがいいかもしれませんが…。
このとき私が考えていたことは、はっきりと覚えています(記憶障害ですが)
「この経験をブログのネタにしてやろう。そして書籍化するんだ。」です。
生きる執念というよりも、邪悪な執念が渦巻いていました。

インフルエンザ脳症との戦いは一か八かから始まった

本人は頭がやられてしまい、一人邪悪モードに突入していましたが、病院と家族は緊急事態に大慌て。
「このままでは一生寝たきりになる」
妻は病院にそのように伝えられて真っ青だったそうです。
すぐに鬼のような精密検査が始まったそうです。(覚えていません)
症状と検査結果から3つの病気が疑われ、インフルエンザ脳症と判定。すぐに治療が始められました。
この治療がまた恐ろしいもので、
「今後まともに歩けなくなるかもしれないけど、これしか治療法がない。」
このような説明を病院側が事前にしなければならない、障害が残る可能性のある治療でした。(妻が承諾。私は意識がどこかに飛んでます。)
入院期間は約1ヶ月。
その間、毎日MRIで脳内の様子を探りながら、一か八かの治療を受け続けていました。
そして幸いにも治療の後遺症が出ることもなく退院。
「またいつもの日常が戻ってくる。がんばろー!」
そう信じて帰りのタクシーに乗るのでした。
しかし現実は無情でした。退院が地獄のような毎日の始まりだったのです。

このブログではこんなことを書きます

…どうでしょう?私のブログの本体はこんな感じで進めていこうと思います。
このブログはこんな方々に読んでもらいたくて書きます。

  • 私と同じく高次脳機能障害な方(交流しましょう!)
  • 高次脳機能障害の事例を知りたい方
  • 高次脳機能障害のリハビリや入院施設を探している方
  • 高次脳からの運転免許復活の情報を探している方

日記的なことはツイッターに書き込んで、このブログにはいつまでも残したい情報をまとめていくつもりです。
私自身、退院して3ヶ月ぐらいは、毎日のように高次脳機能障害に関係する病院の情報やブログを探しまくりました。でもあまりないんですよね…。
自分で言うのもなんですが、本人の体験談って貴重だと思います。特に脳障害のジャンルになると、本人が書けなくなるかもしれないため、なかなかありません。
そこで私がこれから困ってしまう人のために、解決の手がかりを残したいと思いました。
注意障害の影響で、ときどき誤字脱字が見つかるかもしれませんが、そのときはそっと優しく教えて下さいね!