高次脳機能障害と向き合う:繰り返す失敗から学ぶ私の現実

今日も、また失敗してしまった。

どうしても同じことを繰り返してしまう。思い立ったらすぐに行動してしまうこの性格。いや、正確にはこれは障害特性だ。

自分では気をつけているつもりだけど、衝動的に動いてしまうことが多い。

リマインダーやチェックリストも活用している。でも、それでも気がつくと行動してしまう。いつの間にか、またやってしまった…その瞬間に気付くと、自己嫌悪に陥る。

この繰り返しが本当に辛い。

どうしても止められない

私には、思い立ったら即行動してしまう特性がある。計画を立てたり、じっくり考えたりする前に、行動に移してしまうのだ。リマインダーやチェックリストを使って、自分を落ち着けようとしても、それでも制御できないことがある。

今回も、そうだった。実は、前にも同じようなミスをしていて、その時も「二度と繰り返さない」と誓ったはずだった。

それなのに、その決意さえ忘れてしまった。記憶障害注意障害の影響で、どうしても重要なことを忘れてしまう。

自分で気をつけていても、思い出せないことが多い。だから、リマインダーをつけても、チェックリストを作っても、どうしても完璧にはいかない。そうしてまた、失敗する。

フィードバックで落ち込む

失敗した時、フィードバックを受けて「自分が迷惑をかけた」と実感すると、さらに自分の無力さに気づいてしまう。「どうして自分はこんなにダメなんだろう」と思わずにはいられない。

特に、周囲の反応が一番辛い。障害を持っていると、失敗した時に、まるで「それ見たことか。障害者は余計なことをするな」と態度で言われているように感じることがある。

直接言われたわけではない。でも、無視されたり、声のトーンが変わったり、あからさまに対応が変わったりすることがある。言葉になっていなくても、その態度から「自分は受け入れられていないんだ」と感じてしまう。

私が一生懸命に努力して、少しでも役に立とうとしているのに、その行動がどう見られているのか不安になる。

だからこそ、態度一つで「またやってしまった。やっぱり自分は迷惑をかけているんだ」と思わずにはいられない。悔しい。どうしようもなく悔しい。

自分の価値を信じたいが

こうして失敗を繰り返すたびに、自己評価はどんどん下がっていく。

「自分は本当に価値があるのだろうか?」「周りに迷惑ばかりかけているんじゃないか」と思ってしまう。

リマインダーを設定しても、また忘れてしまうし、その度に自分を責めてしまう。

でも、私はその事実を忘れてしまう

私は「行動力のあるバカ」かもしれない。自分でもそう感じる瞬間がある。痛い目にあっても忘れてしまうのだ。だから行動力があるように見えてしまう。

それでも、この行動力が無ければ、何も変わらないのも事実だ。だからこそ、私は挑戦し続けることが重要だと信じたい。

たとえ失敗をしても、何度も同じミスを繰り返してしまっても、進んでいくだろう。

周りがどう思っているかは分からないけれど、自分が進まなければ、何も変わらないから。私が動くことで、何かが変わるといいな。と思う。

こんなボロボロな私にも少しぐらい希望があってもいいではないか。それともそれすらも許されない?

見えない言葉とその重み

最近、特に感じることがある。言葉にされなくても、態度で自分が「余計なことをしている」と感じる瞬間がある。

無視される時、ため息をつかれた時、声のトーンが変わった時。それが何を意味しているか、心の中では理解してしまう。

でも、もしかしたら、相手はそんなつもりはないのかもしれない。自分が過敏になっているだけかもしれない。

それでも、その態度が私にとっては重くのしかかる。相手がどう思っているか、私にはコントロールできないことだけれど、自分がどう感じて、どう行動するかは変えられる。だからこそ、私は少しでも前に進みたい。

悔しい気持ちを抱えながらも、前を向いて歩き続けたい。自分を信じて、また一歩を踏み出していく。それが私の残酷な現実だから。