私が救急搬送されて入院すると、用意周到な性格の妻はせっせと生活道具を持ってきてくれました。
…が、足りないものもありました。
入院した当人だからこそ気付ける必需品があります。今回はそれをまとめてみました。妻も気が付かなくて追加してもらった入院中の生活道具です。
廊下を歩くために必要。スリッパでは足の裏が痛くて歩けません。
ペットボトルの水は必須。いちいちコップをもって洗面所まで水を組に行くのは面倒だし美味しくないです。
大部屋でテレビを見るときは必須です。コードの長さは3mぐらいあるといいかも。
大部屋ではいびきの大合唱が待っています。眠れません。
病院の布団はペラペラ。室内は暖かいですが不安です。さらに廊下の移動も自由自在。
冬場の一般病棟は凍える寒さです!入院病棟とは環境がまったく違います!暖かい下着も必須!MRIの部屋なんて冷蔵庫のようですよ!・・・
ノートを書きまくっていたので、2,3本ではまったく足りませんでした。
記録をとったり、ちょっと部屋から出るときに看護師さんへのメモを残せます。食器を洗ってきます、トイレに行きますなど。
脳の代わりです。記憶障害には必須。
飲んでも良いし、コーヒーの香りは記憶力への刺激になるそうです。子袋に入れて毎日匂いを嗅いでいました(匂いを感じませんでしたが)
外部と連絡がとれると励みになります。本当に親しい人とだけが無難です。(当然ベッドで会話は厳禁!)
自販機とテレビで使います。テレビは60分で100円だったかな。
私は大丈夫でしたが、脳の病気なので目が疲れやすかったり、画面を見た途端に目が回ったりするかもしれません。ご注意を。
私の場合は漫画本が全く読めませんでした。
散歩に必須です。スリッパでは足の裏が痛すぎでまともに歩けません。
入院しているのに病院内で散歩ときくと違和感があるかもしれません。
実は治療は必要だけれど体は自由に動く入院患者さんは存在するものです。
ガラガラと点滴スタンドや何かのタンクを引きずりながら散歩している人もいました。
上靴、とか散歩とか書いちゃうと、「それほど元気なら入院の必要はないのでは?」と思うかもしれませんね。
実はそうでもないです。やはり重病人です。
最低1か月は入院をして様子を見る必要があると言われていました。急変する可能性があるからです。急変すれば一生寝たきりになるかもしれないと言われていました。
当然入院直後の数週間はずっと寝たきりでした。部屋から外には一歩も出ませんでした。
足が筋肉痛になるほど散歩が出来るようになったのは、入院生活の後半に入ってからかなぁ?と思います。
入院中に足はげっそりと針金のようにやせ細りました。お腹の肉もすっかりなくなっていました。
「これでは退院後に生活できないのでは?」と不安になって廊下の散歩を始めたんですよね。
歩けるようになってからは、とにかく歩き続けました。それでも病院内と日常とでは疲労度が全く違っていましたね
入院中に散歩をしてもグッタリはしないので「体力は落ちていないぞ!」って自信がありました。けれど退院後はほんの少しの散歩でグッタリしてしまいました。
環境の違いって大きいです。病院は音や光の刺激はありませんが、外の世界は脳への刺激がきつ過ぎるレベルであふれかえっていました。 日常生活の何気ない光景も、脳が傷ついた病人にはとても危険な刺激になったのです。