脳に傷がついて数十秒前の記憶すら保てなくなった人間。
一体何を感じて何を考えているのでしょうね?
私の場合は「自分の体験談をブログにして世の中に発信してやる!」って考えていました。
この発想はどこからやってきたのでしょう?たぶん、こんなことを考える人ってあまりいないと思います。不思議ですが本能的に「やらなくてはならない!」って感じたのだと思います。
入院して早々に情報発信の使命感に燃えあがった私は妻に
「メモ用紙を頂戴」
と頼んだそうです。(「そうです」なのは私の記憶には無く、妻からの伝聞だからです。)
そしてテレビ台に備え付けてあったメモ用紙を手渡されると何かを必死に書き始めたのです。
それがコレ。記念すべき闘病記録の第一号です。
↓
弱々しい小さな文字で書かれた内容は、
1月15日入院当日
1月16日の午前中
最初はこんな感じのことを書き始めていました。
認識しているのは記憶力にダメージを受けていることと、血液検査で血糖値が高いのが発覚したの2点ですね。
このメモ用紙には①②③と番号が振ってありますね。これは客先を表しています。それぞれのお客さんごとに何をしていたのか、何をすべきなのかを書き出したメモです。
「下手すりゃ一生寝たきりになるかもしれない。」
そういわれている人間が、前日まで着手していた仕事を気にしてリストアップしているんです。
我ながらすごいなぁ。まじめだなぁ。って思います。
「日本って豊かだ。金持ちの国だ」って言われているけど、あんまりそんな感じはしないと思いませんか?
ちょっとでもレールを踏み外すと真っ逆さま。今払っている税金は今の老人のためのお金。自分たちの老後のお金はさらに別に用意しなくてはならない。そんなイメージを持っています。
きっとそれが私を行動に駆り立てたのでしょう。意識が飛んで反射だけで動いているような状態になってすら、仕事を気にしているんです。これじゃまずいよねぇ…。
それとも責任感が強いのかしら?
ちなみに、この日から9か月になりますが、毎日頭に鞭打って(?)必死に仕事をしています。段々慣れてきてブログを書けるまでに復帰しましたがきつかったですねぇ…。しんどすぎて泣きながら仕事をしていましたから。病気をした時ぐらい休みたいです。
病人も休めない国日本…なんでしょうかねぇ?