本日2019年9月13日。朝一で精神障碍者手帳が郵送されてきました。
インフルエンザ脳症の後遺症で高次脳機能障害になってしまったからです。
今はもう気持ちが吹っ切れていますが、正直に言うと手帳を自分が持つことに強い抵抗感を感じていました。
だって、妙な事件が発生するとマスコミが「部屋から精神障碍者手帳が発見された」って付け加えますから。
「それ関係あるの?」って思うのですが、正直いって暗い気持ちになります。超えてはならない一線を越えてしまうような。もう元の世界に戻れないような。訳の分からない恐怖心に襲われていました。
でも現実は、千葉リハの先生に「手帳を申請できますね」とあっさり診断されるくらいヘビーな状態。
仕事もこの先どうなるかわかりません。転職したとしても「普通の職場でやっていけるのだろうか?」と、不安が常に付きまとっていました。
だったら思い切って「自分は障碍者」だと認めて、どん底から這い上がってやろうと決めたのです。
こうして精神障碍者手帳の申し込みを決意したのでした。
手帳がレッテルにしかならないのなら申請なんてしません。
当然、持つことによるメリットがあるから申請するんですよね。このようなメリットがあります。
ちなみに私は3級にあたります。
(障害等級別事業一覧)
ざっくばらんに言うと、
私の場合はこんな感じでしょうか。障害年金が出るのは2級以上のようです。
病気をして収入が激減して貯金を切り崩すような状態なのに、入院したり、遠くまで通院をしなければならない。そんな状況です。支出を抑えられるのは非常に助かります。ありがたいです。
私の場合は「運よくレベルの高い大学病院に搬送された。」これに尽きます。
特に何かをしたわけでもなく、手帳のことを知っていたわけでもなく、エスカレーター式に大学病院退院と同時にリハビリセンターを紹介されました。
リハビリセンターで診察を受けると
「手帳が出せますね。手続きましょう。」
こんな感じでした。
私が実際に行ったのは手帳用の証明写真を撮影したぐらいです。
本当にありがたいです。助かります。最初の頃は自分の家の住所すら言えませんし、電話もできませんでしたから。そのぐらいの状態で3級です。
ちなみに私がお世話になった病院・施設は、
この二か所です。
本当に良いところに搬送されたと思います。近所に大学病院があるのは心強いです。
申請を決めるまでは本当に悩みました。
「悩むぐらいなら貰わなくてもいいんじゃない?」
そう思う人もいるかもしれません。でも当時の私を振り返ると…
「一人で出かけたら家に帰れなくなるんじゃないか?」
そんな感じでした。でも一線を越える感が強くあり、気持ちを切り替えるまでに時間が必要でした。
今は頭がだいぶ回復してスッキリしています。新しい開発言語で工場の基幹システムを作り始められるぐらい回復しています。月末には運転免許取得に向けての診察もあります。来月はRPAという事務処理自動化アプリのセミナーに出かける予定です。
今日は精神障碍者手帳が届いた日ですが、ほとんど必要が無いほどに脳が回復している。そんな感じです。(でも医療費負担1割はうれしいです)
次の更新は2年後。そのころには去年の自分と同じようにガッツリと活動をしている自分がいるはずです。だから継続の手続きはしないでしょう。
精神障碍者になったのも一つの勉強だと思って前向きにとらえたいと思います。
今、私は今まで知らなかった別の世界を体験しています。貴重な体験です。それをこのブログを通して世の中に発信していきたいと思います。
これから私と同じことを経験するかも知れない人達のために。