高次脳機能障害3年と1ヶ月|久しぶりに易疲労で酸欠と頭痛に襲われた原因とは

高次脳機能障害3年と1ヶ月|久しぶりに易疲労で酸欠と頭痛に襲われた原因とは

今日は疲れています。
疲れを実感しています。
その上でブログを書いています。なぜかというと「書きたいな」と今思っていることを明日になると忘れてしまうからです。現在、結構ヘビーな状態なんです。多分明日は今日のこと思い出せないような気がします。
なんて厄介な記憶力。
今日何があったのかというと、たくさんお仕事をしたんですよ。久しぶりに19時まで仕事をしました。
普段はもっともっと早めに切り上げてお散歩をするようにしていたので、かなり珍しいです。
その結果疲労困憊状態なんですけれどね。
今日は2021年2月5日です。
私が障害になったのはいつだったかな?2019年1月17日だったかな?いまだにこの辺りの記憶は不明瞭です。
それは置いとくとして、あれからまるまる2年以上が過ぎて、今は障害生活3年目ですね。
すっごい疲れています。昼間のお仕事でたくさん頭を使ったので。
この疲れているって感覚はとても大事なんですよね。障害が酷かった頃は「自分が疲れている」というのが分かりませんでしたから。
疲れると効率が落ちてもっと頑張らなければならなくなります。頑張るとますます疲れます。だからもっとがんばる…
そんな無限ループに陥っていました。周囲から強制的に「もう仕事はやめて!」って無理矢理止められるまではやめられなかったんですよね。とんでもない状態でした。
今日はそれに近い状態だったのかもしれません。でもスッキリとしたところで線を引くことができました。
以前のように「もっと頑張らなくちゃ!」「今やめると記憶が途絶えてしまうから、また最初からやり直しだから!」という恐怖も無くなりました。
でも、やっぱり私の高次脳機能障害は治りきっていないです。実感しました。
何が起きたのかというと…
今日はいつもより長めに仕事をしました。区切りが悪くて。
その時は全く普通の状態でした。感情の乱れもありませんし、疲れもありません。
で、仕事を終えて、夕飯の支度を始めました。
そのとたん来たのです。普段よりも頑張った反動が。
いきなり呼吸が荒くなりました。「はぁはぁはぁはぁ」久しぶりの酸欠状態です。
びっくりしましたね。「いまだに酸欠になるのかぁ」って。
脳って酸素をたくさん使う臓器なんですよ。特に傷を負った状態だと治すにも酸素をたくさん使うそうです。
大学病院に入院中は、ほんの少し電話をするだけでも「はぁはぁ」と息が切れていました。
心理検査なんて地獄でしたね。「はぁはぁ」どころでは済まなくて「頭がズーーーん」とんでもなく重く苦しくなりぐったりしていました。毎回。100%の確率で。
退院してからまる2年が過ぎて、最近は自転車で30Km以上の長めの距離を走っても「はぁはぁ」いう事もなく、頭が重くなる事もなくなっていました。
それが今日久しぶりに再発しました「はぁはぁ…」そして「後頭部がずううううん」と重くなる感じ。
今日のお仕事は結構頭を使いました。さらに、いつもよりも時間が長かったからでしょう。
「あぁ。このくらいの仕事量で反動が来るんだなぁ」と今の障害の状況を実感しました。
最近はずっと調子が良かったので「もしかして治ったのかなぁ」なんて思う日もあったのですが、治ってはいませんでした。私は高次脳機能障害だったです。いまだに。残念無念です。
「まだ完璧ではないんだなぁ」ってがっかりです。
でも、仕事のペースや質は健常者時代と遜色ないレベルにまで回復しているようです。この点は満足しています。
以前と同様に、人にはできないことができるようになり始めています。この辺りは慢心の原因になってはいるのですが、それでも嬉しいです。
私の精神を支える柱の一つですからねぇ。やっぱり今の仕事は天職なようです。障害が酷かった頃は地獄を見ましたが乗り越えられて良かったです。
高次脳機能障害者がやる仕事ではないとは言われましたが、技術レベル的には克服しています。ものは作れます。相手が満足する良いものを。
ただ…やっぱりスタミナが少なくなっています。
疲れ。易疲労です。
入院時から易疲労には悩まされっぱなしです。
まさかここまでしつこく、易疲労がガッツリと私に襲いかかってくるとは…です。
この易疲労って克服できる日が来るんでしょうかねぇ?
運動による疲れと、脳を使うことによる疲れて違うんですかねえ?
とりあえずは「運動も易疲労改善に関係する」って大学病院の先生に言われたので、自転車で長距離を走るのは続けた方が良さそうです。普段の運動不足解消にもなりますし。健康にいいですしね!
そんなわけでインフルエンザ脳症で高次脳機能障害になって2年1ヶ月が過ぎた今の私は

  • 仕事をこなす能力は健常者時代と遜色がないレベルに回復した。
  • ただしオーバーワークをすると、気が緩んだ途端に酸欠と頭痛に襲われる。
  • 脳の耐久力は明らかに落ちている。
  • 追い詰められても感情失禁はない。
  • 自分の疲れの具合を冷静に把握できる。
  • 自発的に仕事を切り上げることができる。

このような状態ですね。
退院後に仕事を始めた時期と比べたらかなりの成長だと思います。
上に列挙したことが一つもできなくて、発狂状態になり、再度倒れるかもしれないような毎日を過ごしていましたから。
自分のダメさ加減に怒りが爆発して、怒鳴らない日なんてなかったです。毎日大声で怒り狂っていました。
障害を負ってできなくなった自分が許せなくて。
地獄の毎日でした。
でも今はちがいます。
確実に健常者時代の自分に戻りつつあります。最大の難関は易疲労です。