ついに最後の大きな壁を乗り越えるチャレンジが始まりました!
それは病前の自分がしていたこと以上の仕事をするというものです。
私はシステムエンジニアです。2年半前にインフルエンザ脳症で記憶障害になりました。今でも後遺症が残っています。夕方以降に疲れがたまっていると、日中の記憶が思い出せなくなる時があるようです。
でも以前に比べたら相当良くなっています。疲れていても覚えようとすれば覚えていられるようになりましたから。以前は覚えようとしても、次々と忘れていたんですよね。それこそ数秒前の事すら覚えていられませんでした。
そんな私がいよいよ大きな挑戦を始めます。それは何かというと、新しく手伝いに行っている職場内で使える全社的なシステムを一人で構築してしまおうというものです。普通なら数名がかりでチームを組んで取り掛かる仕事です。
システムを作る…というのはその職場の仕事を細部にわたるまで理解しなければなりません。通常、仕事の理解というと自分が担当する分。もしくは所属する部署が範囲になると思います。
でもシステムを作るためにはもっと広い範囲で仕事の流れを把握しなければなりません。その会社に所属する従業員並。もしくはそれ以上にです。しかも一部ではなくて、全部署の仕事を流れるように網羅しなければなりません。
このような仕事システム構築の仕事は記憶障害があっては絶対に不可能です。実感しています。以前の私なら絶対に無理でした。でも今なら…出来るのでは…と自分に期待が持てています。
もしこのシステムを完成させられたら…従業員の方々に使っていただけたら…喜んでいただけたら…私の記憶障害者生活は「あがり」です。おわりです。ゴールに到達です。
もしそれでも医学的(?)心理学的(?)には「高次脳機能障害」と診断を受けていたとしても、正直どうでもいですね。だって誰にも負ける気がしませんから。以前の自信満々だった自分の復活ですよ。
多少記憶が飛んだって良いのです。昼間の食事のメニューが思い出せなくても問題ないのです。だって人助けができる、人に喜ばれるコンピューターシステムを自分の手で作る出せるまでになったのですから。(その予定)
ここまで出来たら…これからの仕事の選択肢もかなり広くなると思います。今は障碍者雇用にしようかクローズドにしようか…いい仕事が無いなぁ。なんて憂鬱になってしまうレベルです。自分に価値が無いのです。
でも目標達成出来たら。堂々と履歴書に「こんなシステムを一人でつくりましたよ」とノートPC持参でデモンストレーションをやってやりますよ!もうね、即戦力間違いなしですよ!!自信満々で自分を売り込めます。
簡単に言えばお店でつかうシステムを作ります。販売の管理システムですね。
でも単に売るだけではありません。仕入も在庫の管理もします。売り上げの管理もします。そして最後は経営者が今後の戦略を決めるために参考にする資料を出力する部分まで作ります。
もうね、販売現場の人の忙しさを楽にしつつ経営の指標まで出しちゃうのです。全部を網羅です。現場と社長室のリンクですよ!この仕組みをタダで手に入れられるのだからこれはもうお得すぎますね。だって、この仕組みって私が趣味で勝手に作っているようなものですし。
すっごい風呂敷を広げまくっていますが、絶対に成功させてみせます!そして完全に高次脳機能障害を克服したのだと証明してみせますよ!
障害って、口で「もうなおったよ!」と言っても周りは信用してくれません。というよりも馬鹿にされます。馬鹿にされてきました。ものすごい屈辱を味わいました。そもそも治らないから障害ですしね。
でも私は障害は治る(克服できる)ものもあるのだと信じています。だからずっともがきまくってきました。地べたを這いつくばっている自分が許せませんでしたから。本当に屈辱ですよ。知らない人から鼻で笑われたりもしました。「絶対にゆるさん!」って心に誓いましたね。
ゆるさんといっても仕返しなんてしませんよ。悔しさを障害克服への力に変えるのです。変えてきましたよ。もうちょっとですよ!
ゴールに達成したら、自分で自分を許します。今までずっと自分を許していませんでしたから。
もう支離滅裂に感情垂れ流し状態になっていますが、自分への怒りと周囲への怒りがたまりまくっています。周囲への怒りは私を馬鹿にした人への怒りですね。私はとんでもなく負けず嫌いですから。
絶対に見返してやります。自分を相手よりも高い位置にもっていきます!
がんばりまくります!これから最後の戦いです!!(たぶん)