二次障害を乗り越えた|自信喪失で苦しかった4年半

二次障害を乗り越えた|自信喪失で苦しかった4年半

最近大きな買い物を3つしました。以前の私にはできなかったことです。
なぜ買い物ができなかったのかと言うと、お金を使う事への恐怖心があったからです。
病気をしてからというもの収入はがた落ち。殆ど無収入状態の数か月を過ごしていました。、新車を買うつもりで貯めていたお金は生活日で消えてなくなりました。
どんどんお金が減っていくのは恐怖です。貯金通帳を見るのが恐ろしくなりました。過呼吸になるのです。こんなのってあり?
それなのにパソコンが壊れたり、ネットの回線が壊れたり…なぜか必需品がどんどん壊れていきました。そのたびに新しいのを買わざるをえません。
昔の自分ならどんどん好きなものを買っていました。これ幸いと。でも今は違います。イチイチ妻にお伺いを立てます。そうしないととてもじゃないけれど気持が追いつきません。一人で高額なものを買えないです。
心理的なものだけではありません。実際に買ったことを忘れてしまうのです。
一度「これが欲しい!」と気持に火が着くと、その方向に過集中してしまいます。だから妻にお伺いを立てて許可をもらいAmazonで購入します。
普通ならここで一件落着です。でも私は違います。なんと【Amazonで注文したことを忘れてしまう】のです。
でも「買いたい」と言う気持ちだけは残っています。そして自分に都合の良い情報である「妻のお許しを得られた」が追い風となり、私を行動に駆り立てます。
そしてまた同じ消費を注文してしまいます。3回くらい同じものを購入した経験もあります。それが発覚した時は大慌て注文取消しをしました。
高次脳機能障害がある人に通販は厳禁だと思いました。自分で自分が恐ろしかったですね。

  • 貯金を見るのが怖い
  • 購入すると同じものを何度も買ってしまう

こんな状態なのでなるべく買い物はしないようにしていたんですよね。そもそも収入がほとんどなくなってしまっているわけですし。このままでは生活保護一直線になってしまうし。
働いて、働いて、脳も回復してきています。仕事は工場のシステムを支えるエンジニアです。私がいなくなっても工場の生産は止まりはしませんが、現場の人たちは指示がいきわたらなくなって大混乱になるはずです。
結構重要な仕事をしていると思うのですが、そんな私のお賃金は「到底一人では生きていくことすらできないレベル」なんですよね。どうなんでしょこれ。凄く不味いと思います。
これが脳に障害を負った人間の末路なのかなぁって思うと悲しすぎます。夢が無すぎます。

それでも脳は回復してきた。心が強くなってきた。

このような悲惨な状況に障害を負った私の心が耐えられるはずがないんですよね。二次障害まで起こしていたし。
でも、最近ちょっと調子が違うんですよね。明らかに自分が強くなってきた…というか「昔の自分が戻ってきた」そんな気がするのです。
確かに夜になると記憶がどこかに行ってしまう現象はあります。でも「日中の仕事はほぼ完ぺきなんじゃない?」と思えるレベルにまで回復しているんですよね。
私の仕事ってシステムエンジニア。コンピューターシステムの開発なんですよ。これってかなり脳を使いますよ。普通の人には無理です。出来ません。経験も必要ですし。技術も必要ですし。発想も必要です。
それが、以前と同じように出来ている気がしてならないのですよね。そうなってくると「あれ?もう、自分大丈夫なんじゃない?もっと稼げるんじゃない?」って強気になれるんです。
厳に今、「今の仕事は物足りないなぁ」って感じています。 工場のシステムを作って、ブログを書いて、施設のWEBサイトを作るという、全く別のお仕事をしているんですよ。普通はできないと思います。でも私にはできるのです。なぜかというと健常者時代にやっていた事だから。
これに加えて「高齢者にPC操作を教える」というボランティア活動まで復活出来たら…完全に障害前の自分と同等です。とても高くてもう二度と取り戻せないと嘆いていた、昔の自分を取り戻せるんですよ。
もしそこまで到達出来たら…新しいお客さんを開拓するチャレンジも出来るかもしれません。やっぱり自信満々で強気で行けないと、お客さんも不安になってしまいますからね。弱気じゃダメなんですよね。
ここまでこれたら「100%高次脳機能障害を克服した」と自信を持って言えると思います。
その時には、新しい収入を得て、生活保護ギリギリな今よりももっと余裕のある暮らしができるようになっているのではないかな?って思います。
絶対できるはず。高次脳機能障害なんて乗り切れるどこではなくて、吹き飛ばせます。吹き飛ばして見せます!
障害から4年半が過ぎました。ようやく私が大泣きして取り戻したかった自分に手が届くところまでやってきました。
あともう少しだ。頑張ろう!