千葉リハの4年前の診断が正確すぎ!高次脳機能障害評価結果を改めて見直してみた

千葉リハの4年前の診断が正確すぎ!高次脳機能障害評価結果を改めて見直してみた

千葉リハから貰った「神経心理学的諸検査の結果」を見直してみました。
これは、発症して3か月後に千葉リハに何度も通って受けた心理検査の結果です。
すでに検査から4年半が経過していますが、読み返すたびに「なるほど!」と思える内容です。
おさらいを兼ねて、今の状況と照らし合わせてみたいと思います。
忘れていることがあるかもしれませんね。記憶障害ですし…。
千葉リハの心理検査を受けると、このようなことが分かりますよ。という一つの事例になると思います。
ここには高次脳機能障害になった当事者が、これから何に気を付けて生きていけばいいのかがまとめてあります。

千葉リハでの高次脳機能障害評価結果の実例

私が受けたのは「WAIS-III 成人知能検査」という検査です。ここでは机上の検査の結果が数値で表されます。いわゆるIQというやつですね。
あたりまえですがIQは数字です。数字だけ見ても仕方がありません。
ここで私が注目したいのは「検査結果の説明」という【検査から導き出された、高次脳機能障害な私の取扱説明書】なんですよね。
見事に私の弱点と長所が文章化されています。検査を受けてから4年経過しますが、今読み直しても「まさにその通りだ!」としか言いようがない。
今困っている事象についても、そうなる理由がすべて書いてあります。ちょっと恐ろしいくらいぴったりと正解しているんですよ。なんなのこれ?
というわけで、私が千葉リハから受け取っている【検査結果の説明】という私の取り扱い説明書の実物を参考に掲載します。
↓↓↓

診断された自分の障害を現状と照らし合わせてみる。

注意力について

  • たくさんある中から必要な情報をパッと見つけることが少し苦手で、見落したり見つけるまでに時間がかかることがあります。
  • 同時に複数の情報に注意を向けることも苦手になっています。
  • 意識すれば、一定時間集中し続けることができます。 しかし、十分意識していない時に、ふと来た情報は、見落としたり聞き間違えたり、うまく処理しきれないことがあります。 (注意のムラ)
  • 生活の中では逆に集中し過ぎてしまい、適度に緩めることができなくなっている可能性があります。


あぁあああ…ここに書いてある4つの内容は、全てが現状の私を言い当てています。
書いてあることをそっくり自分の事だと思い込んでいる…?違いますね。なぜならこの診断結果を見るのはこれで4回目ぐらいだからです。内容なんてすっかり忘れていますよ。そもそも私は記憶障害なのを忘れてはなりませんよ(笑)
私ね。目のまえにあるものが見えなかったりするんですよ。何なのこれ?
「そんなんじゃ運転なんて危ないじゃないか!」ってなりそうだけれど、条件が揃うと見えなくなるんですよね。運転の時は正常です。超安全。
障害がでる条件は仕事でプレッシャーをかけられた時なんですよね。しかも電話でです。対面の時は大丈夫ぽい。
たぶん、電話は苦手な音の情報への処理に集中してしまい、注意の分散が壊滅的になるのだと思います。
そもそも電話の情報って突然飛び込んでくるものなんですよね。こちらの準備が出来ているいないにに関わらず。
だからめっちゃくちゃ焦るんですよね。電話応は。

  • 焦るから注意の分散がうまくいかなくなる。
  • 何を話しているのかわからなくなる。
  • 話を聞くだけなら良いのだけれど、答えないとならないような場合は致命的。目のまえのモノすら見えなくなる。
  • すっごい焦る
  • 同時進行がまったくできない。

もうね。どうしようもないですよ。電話は。
私障害特性で無理をすると、焦りが起爆剤となって自滅するかのように自分で自分を追い込みます。
そして「最後には怒りが爆発」というとんでもない状況になってしまうのです。
その現象はお客さんが相手でも現れます。誰が相手でも暴発します。怒りが大爆発してしまうのです。
自分で書いていてため息です。やっぱり障害者です私。治ってきたなぁなんて思っていたのですが甘かった。

情報を正しく処理する力について

  • 限られた範囲の情報を次々に処理していくような、比較的シンプルな作業の処理速度は速く、正確性もあります。
  • しかし、一度にたくさんの情報を処理しようとすると、頭の中にうまく留めておけず、処理が追いつかなくなる場合があります。
  • 『作動記憶』という、頭の中で情報を一時的に留めて整理するための作業台が、狭くなってしまったイメージです。
  • 集中力を高めることで作業台を少しだけ広くしたり、 作業台に置きされない分の情報を声に出して留めるなどの工夫で、少しだけ処理容量を上げることができています。


なんなのでしょうねこの診断結果。気持悪い。気持悪いぐらいに今の私が困っていることが書いてあります。この結果が出たのは4年前ですよ?もしかして4年間ずっとこの状態だったけれど、今頃になって自分の状況を把握できたのかな?
【障害の自覚】というやつなんですかねぇ?それにしても恐ろしい。これはもう予言ですよ。予言。
私はもともと単調な作業はべらぼうに速いです。物事の共通点を見つけ出して上手く省略していくのが得意です。だからとても作業が速い。
WAIS-III成人知能検査での処理速度の数値は130と出ています。しかし記憶力に障害があります。覚えられないんです。間違って思い出したりするんです。
すると、どうなるのか?操縦のできない暴走機関車になります。特に一度に複数の事を私にやらせようとするとあっという間にブレーキが崩壊します。
混乱したまま、ものすごいスピードで走り続けるのです。やばいです。危険です。それが私の障害特性なんです。うわぁ…こんなのダメすぎるよ…。
【私の処理速度は条件が揃えば武器になるけれど、普段は危険な刃になる。】
中二病ぽく定義するとこんな感じなんですかね。
ほんと、慎重にならなければなりません。どこなら自分の力を開放しても良いのか。どこならより一層の注意が必要なのか、常に注意を忘れないためにはどうすればよいのか。
ここは障害を乗り越えるうえでとても大事なポイントだと思います。特に私は負担がかかると目の前のモノすら意識に入らなくなる特性がありますから。常に冷静に…ですね。

記憶力について

  • 新しい情報を覚えることがとても苦手になっています。
  • 覚えるまで何度も確認すると覚えやすくなりますが、一度見開きしただけだと、時間が経つと忘れてしまいやすいです。
  • ヒントや手がかりがあると少し思い出しやすいようです。

新しい情報を覚えるのは苦手です。そう【苦手】レベルとなりました。
状況的には相当改善しています。以前は【新しい事は何も覚えられない】レベルでしたから。
どのくらい酷いのかと言うと、こうしてブログを書こうとしても、書いている最中に書いた内容を忘れてしまって、一体何を書いているのか訳が分からなくなる。
そんな状況でした。メモリーノートを書いても書いた内容を忘れてしまう…どころではありません。メモリーノートの存在を忘れてしまうのです。
それでも「メモは取らなくちゃならない」という意識は働きます。結果、ノートが何冊も増えましたよ。
高次脳機能障害になるとメモリーノートを作るよう指導されるようですが、そのノートすら満足に使えないのですからね。そのくらい新しい情報を覚えることは苦手となっていました。
まさに障害レベルで苦手でした。

段取りよく作業する力 (遂行機能について

  • 作業の途中で目的やルールを忘れてしまうことがあり、先に進めなくなったり、非常に時間がかかって効率が悪くなる場合があります。
  • ちょっとしたミスや見落としから、やり直しになってしまうこともあるかもしれません。

これは本当に辛かった。作業の途中で今、まさに取り組んでいる内容を忘れてしまうのですよ!
「真剣さが足りない?」とんでもない。私が鬼のような表情をしながら、寝ないで延々と同じ作業を繰り返す様子を見たら、絶対にそんなことは言えませんよ!
「そんなことを口にしたら自分の身が危ない」
そう感じるくらいのレベルで命懸けで作業に取り組んでいましたから。それでも忘れてしまうのです。その時の悔しさと言ったらもう…。
何時間もかけて積み上げた作業が、たった一つの刺激(声掛けなど)で崩壊していました。何もかも消えました。
また1からやり直しです。悔しい。悔しい。悔しい。ただひたすらに悔しかったです。この時の私は人間をやめていたと思います。

その他

  • 行動や勢いをコントロールすることが少し苦手で、よく考えずにパッと始めてしまったり、思わず口を出してしまう、ということがあるかもしれません。

一時期抑制力が落ちていました。些細な事でカッとなりました。「子供が学校で意地悪をされた」なんて話をされた日には…「今からそいつの家に怒鳴り込んでやる!」と大騒ぎ。抑えられました。
もちろん先ほど説明したような、何かの刺激で積み重ねてきた記憶が消えてしまう。こんな時も怒りが大爆発。とにかく大爆発していました。バンバンバン!と机を殴って大騒ぎでした。修羅場でした。
また、「よく考えずにぱっと始めてしまう」というのも自覚があります。
人から誘いを受けると「良いですね!やりましょう!」とスグに話に乗ってしまうようになりました。今は大丈夫ですけれど。
安易に飛びつくから、自分がこなせる能力の限界を簡単に超えてしまうんですよね。こなす量が。無理なんです。どう考えても。
そんな状況なのに人から誘われるとぱっと飛びついてしまう。全く慎重さが無い。後先の事を全く考えない。
その結果が大パニックです。「いつも自分だけが大変な目に合う!」「いつも!」「いつも!」と怒り狂う私がいました。
脳に障害を負うと処理速度は圧倒的に落ちます。でも本人は以前通りに活動できると考えています。
実際にその場に立つと出来ない自分を目の当たりにするのです。その結果が焦り。そして怒り。なんですよね。
次はは「悲しみ」がやってきます。
最後は「萎縮」です。何もできなくなります。私は二次障害へと悪化しました。

日常生活や仕事の中で気を付けること

  • 忘れてしまうのを防ぐために、メモを書くことは有効です。 しかし、後で見て分かるメモにすることがとても大切です。 項目立てをして書いたり、重要なことは目立つようにマークしておくなど、整理して書くようにに工夫しましょう。
  • 仕事の段取りなどは、頭の中だけで組み立てようとせず、書き出して整理する必要があると思います。
  • できれば、組み立ての段階や、分からなくなったときに助言してもらえるような方がいると安心です。
  • 脳の疲れを防ぐためにまめに休憩することが大切です。 タイマーなどを使って時間を決め休むようにしましょう。

「メモ…メモ…メモ…メモをどんどん取らなくちゃ!」
メモを沢山取りました。救急搬送された日からメモを取り続けました。最初の頃は大学ノートにただひたすら出来事を記入するだけでした。後から活用することはあまり考えていません。
風呂に入ったのか。歯を磨いたのか。飯を食べたのか。それすら忘れるのですから。
とにかくメモを取り続けました。
今はITを駆使してメモを活用するようにしています。おかげで複数の複雑な仕事を同時進行できています。
他の人にはできない一発勝負の長複雑な作業もメモの活用で無事にミスなく対応できるまでになりました。
私の経験からすると「私のレベルまで作業ができれば、もう常人と同じ。」と考えて良いレベルまでに仕事が出来るようになりました。
たぶん私の状態で障碍者雇用をすると「うーん???」ってなると思います。障害の領域がだいぶ絞れてきましたから。でも突然落とし穴にはまりますけれど。
助言を得るのは難しいですね。気後れしますね。以前の私はメモ魔であると同時に質問魔でもありました。
少しでも矛盾があると質問しまくっていました。それが仕事のミス防止と評価に繋がっていたと思います。でも今はまだ壁を感じています。
なぜ助言を得るのに壁を感じるのでしょうか?それは「強い劣等感」から来ているのかもしれません。
「自分が行動するとなぜか失敗してしまう。他の人に迷惑をかけまくる。」
こんな気持の鎖が常に私の行動を縛り付けているようです。
人に頼るのは高次脳機能の中でも最上位の能力と聞きました。以前の私は全く無理でした。これは障害克服のゴールですよ。
「なぜ頼らないんだ!」と歯がゆく思うかもしれないですが「頼れたら高次脳機能障害はクリア」なのです。最終ゴールです。
頼れるようになったら万々歳だ!とそっと見守ってください。何時か頼れるようになる日がやってくると思います。でもそうなるまでは当事者は苦しみまくっています。
「苦しさを軽減するためにも頼ってくれ」
…無理なんです。それが無理なんです。無理でした。ほんと無理。
「頼るくらいなら消えてい無くなったほうが良い。」
ばかげているかもしれないけれど、本気でそう考えていました。だから人に頼れずにいたのです。
今はもう人に頼れるようになっています。大丈夫です。
こんなに重症だった私ですら人に頼れました。
大丈夫です。大丈夫です!
じっくりと腰を据えて回復を待ってあげてください。