障碍者就労の準備をした!何を用意したのか紹介

障碍者就労の準備をした!何を用意したのかを紹介

来月2月頭に障碍者就労のための打ち合わせに(面接かな?)に行ってきます。
名前は「障碍者支援施設・明朗塾」と言います。以下のリンクから明朗塾のHPを確認できます。

http://www.meiroh.com/hojin/jigyosho.php
ここは高次脳センターから紹介を受けた場所です。
私がインフルエンザ脳症になってから新しい仕事を探すまでに道のりをざっと図にすると以下のようになります。


最初に搬送された大学病院が本当に良かったようです。
高次脳機能障害になってから就労までの道のりがあらかじめ用意されていたのですから。
私は言われるままに無理なく用意された福祉を活用できています。ありがたい事です。
そんなわけで、次はいよいよ「障害者就労」へと進みます。
色々と準備をしてきました。もちろん何が必要なのか、どう用意すべきなのも、すべてレクチャーを受けています。本当にありがたい。素晴らしい。
ちなみに来週が「明朗塾」へ行く予定の日となっています。そのための準備を数日かけて行いました。
一体何が必要なのか?どんな感じで用意すればいいのか?
障碍者就労を有利に進めたい。少しでも自分の条件に見合った場所へ行きたい。そのためにはどうすればいいのか?
私が今用意しているものをリストアップしてみたいと思います。

高次脳機能障害者就労の面接の準備はコレをした

私が用意したモノは次のモノになります。

障碍者就労に向けてのアピールポイント

  • どうすれば自分は100%の実力を発揮できるでしょうか?
  • そしてその実力はどの程度あるのでしょうか?
  • さらにその実力は会社の利益にどのように貢献するのでしょうか?

障碍者雇用とは言っても「雇うと赤字になる」では私の肩身が狭いです。会社も困るでしょう。会社にとっては「雇うのだから利益を出してもらわなけば困る」が本音でしょう。
だから、私は「自分が提供できる価値」をまとめました。
【例え私に障害があるとしても。人件費をかけてサポートをする人間を付けたとしても、それでも会社に利益をもたらす力のある人間だ。】
それをアピールすることを強く意識しました。
そのうえで会社に行って欲しい配慮を伝えます。ざっくばらんに言うと…
「私はこれだけのことができますよ!それは利益をもたらすものですよ。魅力的な価値があるとは思いませんか? その価値を得るためなら多少のフォローをしても損ではないと思いませんか?」
こうなりますね。私と言う商品を売り込むのです。でも私は障害があります。障害はマイナス評価です。それでも補えるプラスがある。沢山ある!!これは取り入れなくては!!!と相手企業に感じさせなければならない。
そう考えました。
私は沢山の経験があります。その経験が新しい職場で具体的にどう生かせるのか。どの様に会社に利益をもたらすのか。採用担当者をどうワクワクさせられるのか。そういったことを意識しました。
アピールポイントはA4用紙で1.5ページほどの箇条書きにしてあります。こんな感じでまとめました。小見出しをリストアップすると以下のようになります。

  • 自分が提供できる価値とは(お題目)
  • どうすれば価値を提供できるのか?(会社は手に入れることができるのか?)
  • 私の提供する価値は会社にとってどのようなメリットとなるのか。
  • 私が存分に実力を発揮するために必要な条件は何か。
  • 障害ゆえに必要な現実的なフォローは何か。

私は沢山の事を経験してきました。独立して色々な事をしてきたので普通の人より多めだと思います。

アピールポイントの根拠を用意しよう

「私の特徴はコレこれデス!」って言っても、なかなか信用されないものです。ましてや今は高次脳機能障害の身です。
アピールポイントよりも重要なものがあります。それは「証拠」です。
相手を説得するのに一番だ時なものって「証拠」だと思います。「私はこれができます!」って言うよりも先に証拠を提示しても良いかもしれませんね。
そんなわけで、私は証拠の用意にも力を入れています。
よくあるのが「職務経歴書」ですね。今まで何をして来たのか。まずはこれをまとめました。私はいろいろな業種でシステムを作ってきましたから、それはもう大変な数です。あまりにも多いと読む方も大変なので、以下の内容が分かるように簡単にまとめました。

  • この時期に
  • この開発言語で
  • こんな役割で
  • こんなことをしましたよ

上記の項目はエンジニアの転職なら普通にある事だと思います。経験は大事ですからね。こんなことをして来たから、こんなことができますよ。とアピールです。

念押しで根拠のアピールも用意!

さらに、私が手掛けた仕事の断片が分かる資料を作ってみました。見る人が見れば「おおお!」と驚くと思います。業界の人が欲しい機能が揃っていますから。
そんな仕組みを私が一人で作り上げたわけです。作っただけではありません。何十年も使っているのです。大きな会社が。
どこにどんな機能があるのか。どの様な仕組みなのか、私はすべてを知っています。なにせ私がコツコツと作り上げて運営してきたシステムですからね!
「わたし、具体的にこんな事が出来るのですよ?」と口で説明するのではなく「目で見て一発で理解できる」そんな資料も用意です。
もうね「障碍就労だと思って舐めてかかるとやけどしますよ?」ぐらいの勢いですよ!
ちなみに最近出先で作成したACCESSの販売システムも参考資料として用意しました。画面のハードコピーを印刷したものです。
「このレベルのモノなら、あいた時間にちょこちょこと作れるんですよ?」といった感じでアピールしたいと感がています。
これ、ヒアリングから運用まで全部私独りで行っていますから。

システムエンジニア的な仕事の他のアピールも忘れずに!

アピールできるものは何でもアピールします。もちろん証拠付きで。
私は週末に出先でのイベントの内容をSNSに掲載する仕事もしています。「取材」の仕事です。結構なヒアリング力が必要だと思います。
私は音の情報を間違えます。障害の影響で。だから電話は苦手です。また疲れると記憶の想起でミスります。やっぱり障害があるのです。
それでも

  • 「この程度のヒアリングならできますよ。」
  • 「議事録としてまとめることもできますよ。」

そんな能力があるのもアピールしたい。だって実際にできますからね。その証拠としてSNSに掲載している文章も印刷して用意しました。
また、私がブログに掲載している簡単な漫画も印刷しました。簡単でも絵が描けると違うと思います。
仕事の資料を作成するときも挿絵は入れます。文字だけではなく、絵も入れたほうが直感的にわかりやすくなるからです。
というか、なるべく文字を使わず絵で理解してもらえるのを意識して資料を作っていました。仕事で使う業務フローの説明などでは。
というわけで、「そういった能力もあるのですよ。いかがですか?」というアピールもできるように資料を用意しました。

私は昔から変な奴と言われてきました

ここからはおまけですが…私は小さいころから「変な奴」と言われることが多かったです。考え方や感じ方。表現の仕方が他の人とちょっと違うので。
私は自分を出さずに生きてきました。なぜか怒られるしね。
幸いにも人に合わせることはできました。でも「自分を出したいなぁ」とは思ってましたね。
そんな私の変な性格ですが、「仕事で表現する必要がある」というときには非常にもてはやされました。人にものを教える時もですね。
お客さんからは「他の人と視点が違う」「わかりやすい」と褒められたこともあります。ありがたいです。
だから、自信をもって色々な事にチャレンジできていました。私の考えに合わなくて批判する人もいましたけど。
それでも実績と言う自信があったので、気にはなりませんでした。
でも障害を負ってからは状況ががらりと変わりましたね。
私の独特な考え方は「障害ゆえの異常行動」として叩かれるようになりました。それはもう辛かったです。
自分としてはどんなに良い事を言っているつもりでも「はいはい。障害があるんだよね」で片付けられてしまうのです。悔しかったですね。
「僕が一番ガンダムをうまく使えるんだ。」のアムロのような心境でしたよ。誰も相手にしてくれない。というか馬鹿にされる。本当に馬鹿にされまくりました。
悲しかったです。辛かったです。悔しかったです。
これが「脳に障害を受けた人間の現実」なんでしょうね。本当に地獄ですよ。引きこもりになってしまう人がいるのもわかります。
私は踏ん張って外に出て、ずっと闘い続けてきました。毎日が闘いだと思っていました。意地でした。プライドでした。
そんな「自分の力をまとめた資料」なのかもしれません。今回作成した障碍者就労用のアピールの資料は。
資料は見やすくするためにあっさりとしています。でも込められた想いはとても重いです。
私の今までの人生をかけた戦いかも知れません。
障碍者就労にむけての面接。頑張ります!