周りのミスを吸収しきれない高次脳機能障害

周りのミスを吸収しきれない高次脳機能障害

私には記憶障害と注意障害があります。厄介なことに最初に入力された情報の調整が効きません。
最初に指示された情報を元に行動してしまいます。
途中で指示に調整が入った場合は、その場では理解をして受け入れるのですが、少し間を置くと新しい指示を忘れてしまい、元の指示に基づいて行動してしまうのです。
指示の変更が気に入らないわけではありません。意固地になっているわけではありません。
ナチュラルに後から入った修正の指示を忘れてしまうのです。
記憶の上書き更新ができません。
だから何事もなかったのかのように最初の指示に従って行動してしまう。
指示の変更をお願いした方はどう思うでしょうか?
「指示通りに出来ていない!」
となりますよね。当然です。
私が失敗するのはこのパターンです。
このパターンを経験する度にガックリ来てしまうのです。
問題の始まりは「最初から正しい指示を出さない側」にあります。
しかし修正が効かないのは非常に厄介です。
分かっています。最初から完全に指示を出すのはとても難しいです。
だから相手を責めたりはしません。失敗してしまう自分を責めています。
相手があることなので失敗をするほどに心にダメージを受けます。
ダメージは蓄積されます。
蓄積するほどに行動の気力が減ります。挑戦する勇気が減ります。
気力がなくなると心が動かなくなります。連動して体も動かなくなります。何もできなくなります。
これが私の障害の根本なのだと思います。
今日初めて言語化できました。
妻に「治った?」と聞くと「治っていないよ」と言われます。
以前に比べれば、だいぶましになったとも言われますが、私が乗り越えるべき障害の壁。
ようやく掘り起こせました。
これが私の障害の本命かもしれません。
「最初に受けた指示を変更できない現象が発生する。」
もう少し違った言い方をすると
「話の前後が混ざりあってしまうが、それを真実と認識して行動してしまう。」
このような障害があります。

このような注意障害の対策はメモ。復唱。ルーティン化だと思います。
メモは自力で取る事です。その際に絶対に慌てない事。指示だしする方も急かすのはNGです。
当事者のメモのペースとメモの内容を必ず確認してください。
頭では1と認識しているのにメモを取る際に2と記述する現象もあります。
また、途中で確認すると良いです。目的をズレて認識し始めたりもします。

こうして自分の障害を言語化できたからには対策がとれるはずです。
がんばろう。