高次脳機能障害の就労|自分を見える化するためにしたこと

高次脳機能障害の就労|自分を見える化するためにしたこと

私は高次脳機能障害があります。今の収入は非常に少ないです。だから転職を考えました。
しかし高次脳機能障害あると、一般の就労とは違う問題が沢山現れます。
ではどの様な問題があるのでしょうか?
それを理解するためには転職をせずに継続した場合と、転職を実施した際のメリットとデメリットを比較すると良いと思います。
私は高次脳機能センターでこの比較をしたことがあります。
専門家の方と一緒に、私が転職した際のメリットとデメリット。そして現状を維持した場合のメリットデメリットの分析をしたのです。
その時の記録を元に、私が転職する際のメリットとデメリットをふりかえってみます。

高次脳機能障碍者の就労。メリットとデメリット

次の表を見てください。これが実際に私の現状を伝えながらまとめたものです。今の仕事を継続したときと転職した時。どちらに理があるのかを見える化しました。
↓↓↓↓

継続・メリット継続・デメリット転職・メリット転職・デメリット
時間が自由収入が少ない。昇給しない。仕事の環境や負荷の配慮が受けやすい電車通勤が負担(車はOK)
提案が通りやすい休日が少ない休みがとりやすい新しい仕事・人間関係によるストレス
周りが知っている収入が不安定収入が安定残業があるかもしれない
慣れた仕事負荷が大きい。疲れる。社会保険に加入できる新しい仕事を憶えられるか
融通が利きやすい社会保険が無い光熱費が減る
電車に乗らなくてよい光熱費がかかる設備が会社が用意
人間関係が良い経費はすべて自腹

私としては「今の仕事は好きなことがやれて天職。通勤が無いのも最高!」という認識でした。
しかしあぶり出された結果は「個人で仕事をしているゆえのデメリットが多い」というものでした。ショックでしたね。
「転職したほうが良いのではないか?」
そんな気持ちのスイッチが入った瞬間がこの時だったのかもしれません。
ちなみに今は自宅で仕事をしています。通勤がありません。やはりこの点には強い魅力を感じています。本当に通勤が嫌いです。でも通勤だけにこだわるのも良くないです。それはこの表を作った時に認識しています。
専門家の方と作る表は自分の偏った考えに気づかされます。視野が広くなります。
この表を何度も読み返すとこんな気持ちも湧いてきます。
「私、無理をしていないか?」と…。
人に頼まれるとNoと言えず。夜中や休日にも頑張ればいい。限界まで働けばいい。その傾向があります。
「いい人で居続けたい。みんなから好かれていたい。嫌われたくない。」
そのような考えが心の奥底に根付いているのかもしれません。確かに今の仕事関係の居心地は良いです。本当に素晴らしいです。
でも収入・生活面を考えると…「このままではよくない」という結果にならざるを得ないんですよね。
でも止められずにいる…このこだわりは高次脳から来ているのかもしれませんね。自分がどう選択すべきか判断を付けられなくなります。

自分への質問を書き出して点数化してみよう

そんな私は、打開策として自分がとるべき選択を数値化して決めることがあります。
これを選んだら5点。これを選んだら3点。というように。
例えば転職先に求める物の優先順位なども点数化して自分を振り返りました。自分では迷って決められないんですよ。
転職の判断基準をリストアップして、優先順位で並べ替えて、点数を振ります。点数の重みが現実と合っているかどうかまでは気にしません。とにかく優先順位で点数を付けます。
そして転職候補に判断基準の点数化をして、結果を足し算してみるのです。すると転職先が点数化されます。どれが自分の考えに近いのかが見えてきます。
あくまでも指標にすぎませんが、考えるきっかけになります。とっかかりができます。基準があると考えやすくなります。

高次脳機能障害の就労。私はこうしました。

私は非常に理想的な職場からOKの連絡を頂きました。来月から現場に出ます。ありがたいです。
そこに至るまでのプロセスをまとめるとこうなります。
↓↓↓

沢山の方のお世話になりました。
次は、周りの期待を裏切らないように、全力で、転職先の皆さんを喜ばすのを目標に頑張りたいと思います。
ちなみに私はAIもふんだんに使いました。AIに第三者役を引き受けてもらい、冷静に自分の現状を振り返りました。
AIは自分以上の力を錯覚させるために使うのではなく、自分自信が気づいていない、本来のポテンシャルを引き出すのに非常に有効だと思いました。
人とAI。第三者目線で自分を評価できるのは本当に強いです。実施可能ならぜひ採用してみてください。