今回、障碍者雇用の面接を受けたのですが、一般と障碍者雇用。どちらの面接にしろ「絶対に外してはならない視点」があるのでは?と感じました。
今日は私が感じ取った視点のお話です。とうぜん、個人的なおはなしです。万人に当てはまるわけではありません。
それでも「指針が全くないよりはまし」ではあると思います。
今転職を考えていて「履歴書の内容以外でどうアピールすればいいかわからない」という方がいましたら、ちょっと頭の片隅に入れてみてください。
もう一度言います。自分なりの視点ですよ。次の図のようになります。
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企業はボランティアではありません。障碍者雇用といえども、会社に利益をもたらさなければなりません。
「自分は障害があるから仕方がないよね。」では困るのです。極端な話、会社がつぶれてしまいます。
会社の利益とは売上から費用を引いたものです。
つまり、障碍者雇用と言えども、自分を雇うのにかかる費用よりも売り上げを上げなければなりません。そうでないと雇う意味がないのです。
面接を受ける際には必ず「自分を雇うことで会社にどのようなメリットが生まれるのか」を説明できなければならないと考えます。
もちろん私は説明しました。
「自分は障害を負っている。マイナスな部分がある。しかしそれを補えるだけの利益を出せる。」
証拠を添えてこの主張をするのです。これは絶対に必要なアピールです。
いくら自分の口でメリットを伝えても、「本当に出来るの?」という心配が付いて回ります。障害があるのだから当たり前です。
特に高次脳機能障害は認知機能や記憶力などが落ちます。それは「新しい仕事を覚える力が落ちる」に直結します。また、思考が固くなるので柔軟性も落ちます。
雇う側は思うはずです「新しい仕事をスムーズに引き継げるのだろうか?」と。
私も確認されました。私はこう答えました。
「大丈夫です」
まぁ、当然ですよね。だから大事なのはこの次です。そう。大丈夫と答える根拠です。ここをとにかく伝える。面接官を安心させる証拠を並べるのです。
それは、職務経歴書だったり、今現在やっている仕事の内容だったりします。
自分が今まで培ってきたスキルと証拠を総動員して安心材料を提示します。面接官を喜ばせてワクワクさせられたら勝ちです。
この質問も高次脳機能障害者を雇う側としては非常に大事だと思います。
高次脳機能障害者の中には「怒りやすい」という人がいます。
怒る理由は様々でしょう。でも中には意味もなく怒る人もいるようです。また沸点が非常に低い人もいます。
大昔の話ですが一緒に仕事をしているメンバーの中に異常に沸点が低い人がいました。
そのころは高次脳機能障害というものは知らないので「なんだろうこの人?すぐに怒るし、怒り方が異常で怖い。」そう感じていました。
もしかすると脳に何らかの問題があったのかもしれません。実際のところ分かりませんが。
いずれにしろ「怒りやすい」というのは大きな問題だと思います。
また変にひねくれていたり、後ろ向きな言葉を吐く癖がついているのもNGでしょう。周りに何一つ良い影響を与えませんから。
私は、春までお世話になっていた職場を離れた時のエピソードを面接で話しました。
「私が事務所に顔を出すと、従業員の方々が懐かしんで集まってくる。」
これだけで十分なアピールだと思います。どの様な人間関係だったのか。少なくとも仲良くやっていたのはわかるはずです。
「困っていてばかりでなにもできずにいる。」
これは私が千葉リハから診断された以前の私の状況です。高次脳機能障害になると人に相談する能力が失われるのです。
「こまったら相談して!」と周りは言ってくれました。でも相談できないんですよ。不思議に思いますか?理由は説明はできるのですが長くなるので今回は説明しません。
とにかく高次脳機能障害があると、困りごとを自力で解決するのが困難になります。
でも、それでは就労は難しいです。だって仕事って困り事の連続ですものね。どんな仕事でも困り事は発生します。
そのたびにパニックを起こしたり、怒り狂ったり、泣いたりしていては大変すぎます。だから就労するには自力で解決する力が必要なのです。
私も一時期はパニックを起こしていました。怒り狂ったり泣いたりしていました。この時期に就労なんて無理過ぎます。ずっと家に引きこもっていましたよ。
でも今は違います。病気をする前と全く同じです。常に心が落ちつしています。
失敗したときは「うわぁやっちまったぁ。連絡しなくちゃ。うわぁ嫌だなぁ。でもエイヤ!って進めよう」
こんな感じで、トラブルが起きたら即連絡しています。だから無用なストレスを抱えることがありません。安心して仕事が進められる状況を保っています。
このような状況が自力で保てるのなら、もう普通の人と変わらないと思います。仕事のミスは障害の有無関係なくありますから。
そうそう「ストレス発散」についても聞かれました。最近の私はあまりストレスを感じていません。
たぶん「ツイッターとブログ」で発散できているのだと思います。肉体的なストレスの場合は「自転車で遠出をする」ができますし。「ドライブ」も大好きです。
そしてもともと一人でいるのが苦にならない性格。さらに言うと、「時間が余ると、勝手に新しい挑戦を始める」という特技もあります。最近はRPAやらPythonやら興味を持ってコチャコチャやり始めています。
成果が出たらSNSやブログに掲載です。するとネット上に仲間ができます。ありがたいです。これだけで私の精神は安定を保てています。ストレスが無いです。
私の生活は一見「一日中家に籠っている」なのですが、外から呼ばれれば、ホイホイと出ていくし、常にSNSで交流があるし、何かしら目標を持って行動をしているし。精神は解放されている状態です。
一時期は本当に地獄のような毎日を送っていました。そこを経験してきただけに、ちょっとやそっとではなんともないです。
そのため「ストレス耐性は高い」と思います。また凄く口下手で会話の数は少ないのですが、コミニュケーション能力はある方だと思います。基本、敵意を持っていない人であればだれとでも仲良くなれます。
「マイペースでのんびり屋」これが私の本性なのかもしれないです。のんびり屋が嫌いな人でなければ仲良くなれます。
逆にのんびり屋が嫌いと言う人と付き合う必要はないので、必要な時に事務的なやり取りをするのみですね。
このような考え方になれたのも、障害が改善した証拠の一つですね。
まとめます。障碍者雇用の面接では次の4つを意識しました。
まずはこの4点です。スキルのアピールはその次です。
アピールしたスキルと求められているスキルに相違がある場合は、どのように埋めるのかを、大局的な視点をもってフォローすると良いでしょう。
大局的な視点とは「仕事はすべて繋がりがある。」だと考えています。そのつながりの中のどの部分に影響する仕事なのか。を考えてみてください。