高次脳機能障害の回復と社会復帰の過程

高次脳機能障害の回復と社会復帰の過程

インフルエンザ脳症で高次脳機能障害になり、もうすぐ6年が過ぎようとしています。
最初はベッドの上で点滴に繋がれていた私ですが、今ではだいぶ行動範囲が広がりました。
脳に障害が残っていますがやれることも増えました。
本当に、最初の頃は記憶力が皆無でしたから。検査で測定不能なぐらいでしたからね。
1か月入院した自分の部屋の番号を長い間、覚えられませんでしたし。
障害を負ってから社会復帰を目指そうとするといろいろな体験をします。普通に暮らしているのなら体験しない物ばかりです。
もちろん障害を負った当人だって分かるはずがありません。これから自分の身に降りかかる現実なのに、まったく予想がつかないのです。誰も説明できないのです。これってかなり不安ですよね。
でも同じように脳に障害を負った人がどんな経験をしてきたのか?を、1ケースでも事前に知ることができたら精神的に楽になると思いませんか?
もちろん障害は人によって千差万別だけど、ゼロとイチとでは大違いです。人によっては希望に繋がるかもしれません。逆に「こんなに時間がかかるのか」と落胆するかも知れません。その辺りは自分で消化するしかないですが…。
そんなわけで、自分の今までの変化をわかる表を作ってみました。6年分の経験を、「障害・運転・仕事」この三つの視点でまとめてみました。
人によってタイミングは異なるでしょうけれど、情報量ゼロがイチになるのは大きいはずです。
この表を見てどう思うかは見た人の状況次第です。社会復帰を目指している私の障害状況はこんな感じです。
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自分の障害状況を確認して思う事

もうすぐ障碍者生活が6年目に突入します。6年目のテーマは就労と定着になりそうです。
半年前に非常に恵まれた職場にて障碍者雇用を経験しましたが、初めての障碍者雇用で気を張りすぎてしまいました。メンタルが崩れて続けられなくなってしまいました。また職場が求めるスキルと私が提供できるスキルにずれがあったのも敗因でしたね。残念です。
今回の就労の反省から、障碍者雇用よりも一つ前の段階からのチャレンジ(就労移行支援)をするわけですが、「今度こそは成功させたい!」と考えています。
ちなみにここに就労移行支援の見学の記事があります。よかったらどうぞ。2か所見学したけれどそれぞれ強い特色があります。障害や生活の現状を考慮しつつ、自分が思い描く未来に近い方を選ぶといいのかもしれません。
明るい未来を目指してがんばろう!
…そう思わないと孤独に潰されてしまいそうですし。私には夢中になれる目標が必要です。