厚生園・未来キャリアワークス|二つの支援施設を見学して比較してみた

厚生園・未来キャリアワークス|二つの支援施設を見学して比較してみた

2019年1月に高次脳機能障害になりました。
今日は2023年11月です。もうすぐ丸5年目ですね。
最近のテーマは「障碍者就労移行支援」です。
10月末までは福利厚生が超充実している大きい会社で障碍者雇用されていました。
残念ながら試用期間完了とともにお別れとなりましたが…。
一応別にも仕事を持ってはいますが、何分お賃金が不安です。次を探さなければなりません。
千葉リハの主治医に相談すると「今の状況を続けながら、次の働き先を探してみると良い」と、障碍者就労移行支援をうけることとなりました。
ややこしいのですが前回の「障碍者就労支援」よりも一歩後退する形です。
違いは
・障碍者就労移行支援・・・障碍者雇用を目指して訓練をする施設
・障碍者就労支援・・・障碍者雇用を実現する施設
ですかね。
前回は障碍者就労支援を利用してとても良い会社に就けたのですが、自分を追い込み過ぎてグタグタになってしまいました。
極端に頑張りすぎてしまうというか。まじめすぎてしまうというか。思い詰めてしまうというか…
このあたりが障害特性が出ているのだと思います。「真面目過ぎるにもほどがある」状態になり自爆してしまったわけです。
これも障害ゆえですね。悲しすぎです。
「ちょっとは手を抜きなさい!」
ぐらいにしてくれないと、ぶっ倒れるまで真面目に突き進んでしまいます。
あるいみ「危険」な状態でもあるので、働くことに慣れるためにも「障碍者就労移行支援」を試してみることにしたのでした。

二つの障碍者就労移行支援施設を見学した印象

今は見学中です。2か所あります。それぞれの特性をまとめるとこうなります。
ざっくりとまとめると以下のような印象でした。ぱっと見は。

  • 暖かい感じで就労先がこういうところだったら嬉しいなと思えるキャリアワークス
  • 昔ながらの七実合憲な事務所で「職場だなぁ」と思える厚生園

カリキュラムの特徴は以下の通りの印象です。

  • 目的が事務職のIT力に特化しているキャリアワークス
  • 目的が事務職の一日の全体像をフォローしている厚生園

特化型か汎用型か。ですね。ここに大きな違いがありました。
もう少し詳細にまとめると以下のようになります。
↓↓↓

障碍者就労移行支援:ミライキャリアワークス

こちらの施設の特徴は就業体験しつつITツールを使いこなせるようになるためのメニューが用意されている。でしょうか。
たった1度の数時間程度の見学なので外れているかもしれませんが、それが第1印象です。
目標はいくつか用意されています。
OFFICEの試験に合格するのを目標に勉強したり、動画やイラストを制作するのを目標に勉強したり…
企業からのニーズがあるものを学ぶ、障碍者専用の予備校的な印象でした。
この中で目標にあったスキルを学んでいきます。
施設内は現代風でおしゃれです。いかにもIT系の事務所と言った設備が整っていました。明るいです。

障碍者就労移行支援:厚生園

こちらの施設の目標は障害に合わせたメニューが用意されている。でしょうか。
千葉リハがバックについています。いつもの作業療法士さんもいます。自分以上に障害特性を理解している最高の状態です。
その中で障害特性に合わせたカリキュラムをこなしていきます。
事務所内は昔懐かしの工場の事務所的な雰囲気です。
未来キャリアワークスの現代的な装いとは違っていて、昔ながらの工場の事務所的な雰囲気です。
机の配置はアイランドタイプです。ようは事務所の中央にお互いを向き合うような配置でした。
見学で私が室内に入ると「しーん」として物音ひとつない状態。
そこに担当者が2名(?)様子を見ている状況です。
まるで学校のテスト中のようで「雰囲気が重すぎる…」とちょっと引いてしまいました。
リラックスできる環境じゃないと疲れはててしまいますから。
でも、私が室外に出ると部屋の中から、ワイワイガヤヤと話し声が聞こえてきたので
「あぁお客さんが来たから、静かになっていたのかぁ」とちょっと安心。
職場はうるさいのはダメですが、ある程度は話し声がしないと、空気が重すぎて身動きが取れなくなります。しんどいです。
だから厚生園の雰囲気でも大丈夫そうかな…?と思いました。

他の就労移行支援施設とは違う厚生園

厚生園の一番の特徴って「千葉リハと繋がっている」点だと思います。障害の状況を全て知っているんですよね。
だからこういうことができるんです。
「障害を持つ当事者が、就労体験をした際に、どのような特性を表すか。」
言い方を変えると、「どういうときに元気になって、どういうときにしょんぼりするか」この辺りのチェックに力を入れてもらえるんですよね。
そしてアドバイスももらえる。このアドバイスは就労先にもしてもらえる。かなり心ヅより思います。
「厚生園は就労の練習というよりも障害特性をチェックする場所」
「障害特性にあった職場を紹介する場所」
と言われたような気がします。
要するにリサーチの場所ですね。
纏めると以下のようになります。

  • ミライキャリアワークスは就労のためのスキルを身に着ける場所
  • 厚生園は障害特性をリサーチしてフォローする場所

ミライキャリアワークスと厚生園。通いやすいのはどちらか?

どちらも支援の特性があります。魅力的です。
しかしどちらかを選択しなければなりません。
絞り込む要因を考えて比較できるように一覧表にしてみました。
こうなりました。

未来キャリアワークス厚生園
費用月15,000円だったかな?(収入などの条件で変わります)月21,260円(収入などの条件で変わります)
通所頻度平日。スケジュール調整可能平日。スケジュール調整可能
期間2~3か月めどに職を見つけたい(最大2年)最低6カ月は通う必要がある
自宅からの距離車で20分車で60分~90分(高速利用あり)
目的ITスキルを身に着けて就労を目指す障害特性をリサーチして、求人とマッチングさせる
影響のタイミング早めの行動で今ある特技を活かせる時間が必要だが確実に効果が表れそう
その他企業と毎月連絡を取りあっている
定期的に面談を実施
障害発生時の心理検査時代から縁のある千葉リハの施設。慣れ親しんでいる。

自分的には、興味を持てるのは「ミライキャリアワークス」、信頼度が高いのは「厚生園」となります。
手堅くいくのであれば「厚生園」だと思いますが、距離が…働きながら高速で50分の距離は通りです。渋滞があると90分ぐらいかかったりします。
かといって電車にすると、接続が悪いのでこれまた90分かかります。電車嫌いの自分にとって90分は辛すぎです。
正直なやんでいます。いつもなやんでいます。困ったものです。
仕事もあるため就労移行から帰った後に仕事もしなければなりません。
そこが最大のネックです。疲れ果てて眠いなかの仕事は何とも…なやましいです。
というわけで、一応現時点の答えは「ミライキャリアワークス」なのですが、今は見学期間中なのでじっくり見定めたいと思います。
理想は厚生園が近くにあればいいんですよね…