10年前の遅いPCを蘇らせる方法: 少額で実現する高速化テクニック

10年前の遅いPCを蘇らせる方法: 少額で実現する高速化テクニック

余りにも遅い10年前のwindows pc。
5年前に脳に障害を負ったころはまともに起動すらしなかったです。特に冬になるとお手上げ。電源スイッチを押して十数秒まつと電源が落ちる。何度も何度も苦電源を入れる。そのうち奇跡的に電源が落ちず、先に進める時もある。
しかしそのままWindowsが起動するとは限らない。windowsが起動する確率は…最初は1/3ぐらいだったかな?日がたつにつれて1/5…1/10とパソコンが起動するのが奇跡状態に。
この頃の私は障害直後。イライラが大爆発。感情が抑えられない。狂ったようにリセットボタンと電源ボタンを連打。壊れるかどうかなんて気にしない。「動かないのが悪いんだ!」とひたすら連打。壊れるのを望んでいたのかもしれない。
やがて願いが叶う瞬間がやってきた。電源スイッチをいくら押してもうんともすんとも言わなくってしまった…。
「電源コードを暫く抜くといいよ」
こんな情報を知ると24時間電源を抜くチャレンジをしてみた。すると起動した。いや正確には電源が入った。BIOSの画面が開けた。それっぽく調整して再起動…でも真っ暗な画面のまま。windowsが起動する気配はなかった。
この日から5年かけて壊れたPCを直す長い旅が始まった。
私は脳に障害がある。集中しないと記憶ができない。しかし疲れやすい。疲れると記憶力が無くなる。だが記憶するためには集中が必要だ…そんな絶望的な障害。新しい情報は目で見た情報が記憶に残りやすい。手持ちの武器は病気するまでの経験値と発想力。幸いにもこの二つの能力は病気をして高次脳機能障害になっても失われなかった。大事な財産だ。
二つの武器を手に5年かけて動かなくなったPCを、ようやくまともに使えるようにした。
今この瞬間も私の隣で元気に動いている。起動は最新のPCに比べたら遅い。遅いけれど10年前のPCにしては速いかもしれない。実用の範囲内。お客さんが事務所で使っているPCよりは圧倒的に速い。だからそれなりに満足。でもちょっと心配。「また起動しなくなったらどうしよう」
というわけで、今回は10年前のPCを復活するために行った内容をまとめてみたいと思います。

10年前のPC。最初はこんな状態でした。

マザーボードはASUSのP8H-77Vです。私はASUSというメーカーを気に入っています。なぜかはわかりせんが、なんとなくASUSを選んでいました。台湾に本社がありますしね。台湾には一度、行ってみたいです。
メモリは16GByteつんでいます。どこのブランドだったかな?ノーブランドかもしれません。「10年前に、くっつけて動けばいいや」と言うノリで入手していました。現に動いていましたし。今も動いています。お得なメモリです。
このPC、組み立てた当時はまともに動いていました。ネトゲ用にバリバリに動いていました。電源を入れてもOSが起動しない。などと言うことはありませんでした。でも5年前に病気をしていざ起動しようとしたら…「なぜか動かない」だったんですよね。
ごくまれに動くというのも厄介でした。希望の光を見てしまいます。だからアレコレいじってみる。でも何が何だかわからない。使用中に電源も落ちる。そんな状況でした。

最初に交換したのは電源ユニット

「PCが不調になったら電源を疑え」どこかで聞いた言葉です。電源はとても重要なパーツです。人間の身体で言うと心臓です。パソコンの話をすると必ずCPU、メモリ、ハードディスクの容量の御三家が出てきますが、それよりも大事なのは電源だと思います。
電源はとても重要なポジション。縁の下の力持ち。電源が故障したらPCは起動しない。もしくは不安定(他のパーツでもそうですが)でもなぜか目立たず、誰も話題にしてくれない。そんな存在なんですよね。
私は真っ先に電源を交換しました。中古品好きな私ですが【電源だけは必ず新品を買います】 電源を中古で購入するのはご法度。そのくらいの気持ちです。
「電源を新しいものに入れ替えたらPCが安定するようになった!」と言う声も聞きます。私が事務所で働いている時に誰かのPCが不調になると「電源じゃない?」と言うくらいの電源推しです。私の言葉に事務所の人たちは皆驚きます。
そして、電源を入れ替えたらまともに動作するようになった。という経験もちょくちょくしています。そのくらい大事なのです。
というわけで真っ先に新品の電源を購入して入れ替えたのでした。でもダメでした。PCは不安定なままです。

次に交換したのはグラフィックボード

最近のマザーボードは性能が良いので広い範囲の画面を映せますが、私がPCを組み立てた時代はグラフィックボードを追加するのが必須でした。そうしないと大きなディスプレイに大きな文字で画面を狭く使うという悲しい状態になってしまいます。
そんなわけで私のPCにはグラボが追加されています。が、これってネトゲのような3Dゲームをするとめちゃ酷使するんですよね。すっごく熱くなります。だからファンが何個も付いていたりするのですが…まっさきに壊れやすいパーツだと思います。
壊れやすいのに超高いんですよね。PCのパーツの中ではグラボが一番高いんじゃないかしら?と言うくらい高いです。なのでお金の無い私はいつも最低限のレベルのグラボを使っていました。それでもそれなりには動きますし。
そのグラボが壊れてしまいました。画面の映像が滅茶苦茶になるのです。緑や白の線がざーーーーーーと入ったりとかね。グラボが壊れてもマザーボードそのものにも映像を出力する機能はありますがね…解像度が低かったりするんですよ。最新のはわかりませんが。
解像度が低いと作業になりません。でも高い。と言うわけで中古のグラボをハードオフで買いました。入手できたのがGTX-1650という、今のの世の中では一番下から数えて5本指に入るレベルの低スペックです。でもofficeソフトを使うには十分余裕の性能です。ゲームはどうかな?相当荒い悲しい画像になります。

次に交換したのは…ハードディスクの交換

画面もろくに映らないようなPC。もうどんどん突き進むのみです。次はハードディスクを入れ替えることにしました。ついでにWindowsを7(XPだったかな?)から10へアップグレードしました。
OSを入れ替えたタイミングはちょっとあやふやです。「まともに起動しないPCでどうやってOSを入れ替えたの?」という疑問が湧いてしまいますが正直よく覚えていません。
憶えていないけれど、このPCはwindowsXPから始まって7にしていたと思います。そもそも10年前から使っていますから。でも今は7が使えないXPも使えない。放置していたからアップデートもできない。8はよくわからない。と言うわけで10のCDを購入したのだと思います。

メモリは家の中で余っているのを適当につけました

復活したPCのメモリは16GByteあります。たぶん購入したのかなぁ?それとも使わなくなったPCから引っこ抜いて移植したのか…覚えていません。分かるのは16GByteになっているという結果のみです。
部屋の中にはもっとメモリがあったのですが、起動しませんでした。色々組み合わせを試した結果が今の16GByteです。まぁこれだけあれば十分ですよね。
ここまで入れ替えてようやく10年前のwindowsPCが起動するようになりました。電源を入れるとさくっと起動しました。万歳!
これですべてが完了したと思いました。…そうはいきませんでした。

呪われたように遅いWindows10PCを救い出せ!

たしかに完成した当時は速かったんです。新しいwindows10のPC。起動が早くて感動しました。操作中に落ちなくもなったし。
でもね。変なんです。色々ソフトをインストールしていくうちに、劇遅になったのです。
ついには「なぜかOSが起動しない」「起動するにしても、30分必要」こんな状態にまで悪化してしまいました。
電源を押すと白い丸がグルグル回ります。延々と回り続けたままだったり、回るのが終わったと思ったら真っ黒な画面のままだんまりになったり…
「なんで…」
昔の自分だったら「なんで自分ばかりが酷い目に合うんだ!」と怒り狂っていたと思います。でも今の自分は違います。淡々と現状を確認ながら今すぐに打てる手を打っていくのでした。
その結果が今の状況です。買ったのはSSDドライブとSSDドライブを固定するマウントだけです。あとはパソコンの調整のみで再び起動させられるようになりました。

救世主AIの登場

最終的にはPCはまともに動作するようになりました。ただし私一人の力ではありません。AIの力を存分に活用しました。まさにAI様様です。
WEBサイトを検索するとて、売りつける気満々の広告だらけで、何の役にも立たないサイトばかり現れて怒り爆発状態でしたが…AIはいいですね!こちらの疑問にとことん付き合ってくれます。
10年前のマザーボードの情報も教えてくれます。「今こうなんだけれどどうすればいい?」という限定された質問にも完璧に答えてくれます。ありがたい。ありがたい。
私は障害特性ゆえなのか融通が利かないそうで、突っ込んだ質問をしがちです。普通の人相手だと「しつこい」になる時もあります。
でも正確な情報を得るためには「しつこい」が必要なんですよね。徹底的に絞り込まないと狙いが定まりませんし。他の人には条件が1つしか見えない場合でも、私には3つも4つも見えていたりしますし。問題解決のために徹底的に質問を繰り返す癖がついています。でもダメみたいです。
ところがAIは私が抱く疑問全てに答えてくれます。本当にありがたいです。だから今回のようなレアな問題でも解決できるのだともいます。
というわけでAIを使って10年前のPCを見事に現役復活できました。その際にAIから得た知見をここにまとめたいとおもいます。もし古いPCのトラブルに見舞われている方がいましたら参考にしてみてください。

10年前のWindowsPCを復活させたレポート

10年前のPC復活まとめ

■やったこと概要

  • ウイルススキャン
  • Cドライブのchkdsk、デフラグ
  • 必要の無いservice停止
  • BIOS確認(多分ちょっといじった)
  • SSDを買って取り付け。Dドライブ追加。
  • ONEDRIVEのドライブをDへ変更。

これでコマ送り状態から仕事に使えるくらい速くなりました。
起動後はCドライブが15分間ほど100%張り付き状態になります。
が、反応速度はそれなりに出ていました。
この時点でも成功だと思いますが、少し突っ込んで調べたところ、「Microsoft公式のPCManager」というアプリの存在を知りました。
実施すると劇的に速くなりました。大満足!
特に目に見えて効果が出たのがこの二つ。

  • OS起動時のグルグルが殆どなくなった。
  • Cドライブアクセスが15分間100%に張り付くのが無くなった。

最終的にウインドウマークの下のグルグルが1回で画面が消えるようになったのは驚きました。PCManager実施前までは30回ぐらいグルグル回っていたんですよ。それが1回ですよ。
というわけで、「とても古くて遅くて使いもにならないPCを復活させるためにやったこと」を以降にまとめ。

超遅かった10年前のPCの改善のためにやったことのまとめレポート

1. ウイルススキャン

使用ツール: ウイルスバスターなどのセキュリティソフト
目的: マルウェアやウイルスが原因でPCが遅くなっている可能性があるため、全ファイルをスキャンして脅威を除去します。

2. Cドライブのメンテナンス

使用ツール: Windowsのchkdsk、デフラグツール
目的: ディスクエラーの修正と断片化されたファイルの整理を行い、ディスクアクセス速度を向上させます。

3. 不要なサービスの停止

方法: msconfigやサービス管理ツールを使用して、起動時に不要なサービスを停止します。
目的: 起動時の負荷を減らし、システムリソースを節約します。

4. BIOS設定の確認と最適化

方法: PC起動時にBIOSにアクセスし、不要なデバイスの起動を無効化や、メモリ設定の最適化を行います。
目的: 起動速度の向上とシステムの安定性を確保します。

5. SSDの導入

方法: HDDをSSDに交換し、OSをSSDにインストールします。
※手間が多いのでSSDは追加してDドライブとしました。本当はCドライブにしてwindowsを入れたかったけれど諦めました。
※windowsの仮想メモリの割当先もDドライブにしました。
目的: データアクセス速度を大幅に向上させ、全体的なレスポンスの速度を改善します。

6. OneDriveの設定変更

方法: OneDriveの同期フォルダをSSDのDドライブに変更します。
目的: Cドライブの空き容量を確保し、システムのパフォーマンスを維持します。SSDなので起動時の照合が速いと思います。

7. Microsoft PC Managerの利用

方法: Microsoft公式のPC管理ツールをインストールし、定期的にシステムの最適化を行います。
目的: スタートアップの最適化、不要ファイルの削除、システムの健康状態を維持し、パフォーマンスを向上させます。

結果

これらの手順を実施することで、10年前のPCが仕事に使える速度まで改善されました。特にSSDの導入とMicrosoft PC Managerの利用により、起動時間が大幅に短縮され、Cドライブの使用率が100%になる問題も解消されました。

まとめ

古いPCでも、適切なメンテナンスとアップグレードを行うことで、現代の仕事環境に十分対応できるパフォーマンスを引き出すことが可能です。
この記事が、同じように古いPCの遅さに悩む人々の参考になれば幸いです。自作PCの知識がある方は、さらに細かいカスタマイズに挑戦して、最適な作業環境を構築してください。

おまけ

PCを速くする方法を検索すると「疑問に回答するそぶりを見せて、手動でやるのは大変でしょ?このツールを使うとすぐに出来るよ」という商品案内サイトが見つかると思います。
私はこの手のサイトが大嫌いです。むかしは「みんなの知恵」が検索でヒットしていました。Googleが個人サイトのランクを下げて商用サイトを優遇するようになった歪が現れていると思います。
昔のように「みんなの知恵を得られる」検索結果となると良いのになぁ。と思います。
…いやAIが使えるからもう検索はしないかな。今回の問題解決では一度もGoogle検索しなかったし。ChatGPTで解決しました。
そんな時代がやってきたんですね。