コロナに罹ると匂いがしないのは鼻が詰まるから?そんな次元じゃないと思うよ

コロナに罹ると匂いがしないのは鼻が詰まるから?そんな次元じゃないと思うよ

最近「コロナに感染すると匂いと味が分からなくなる」というニュースが出ていますね。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200402-00171010/
これに対して「ただの風邪でも鼻づまりなどで匂いがしなくなるでしょ?」という考え方をする人たちがいるようです。

インフルエンザになると、高熱や免疫力の低下によって、舌の上に白い苔状の舌苔(ぜったい)ができることがあります。この舌苔は、舌の粘膜や細菌などが付着したものですが、インフルエンザによってこの舌苔が分厚くなると、味蕾の表面にある味孔が覆われてしまうため、味覚を感じにくくなることがあるのです。単なる風邪も同様に。

↑この考え方は違うんじゃないかな?と思います。病気で匂いがしないと言うのは鼻づまりのレベルとは比較になりません。鼻づまりなら鼻づまりで、鼻の匂いがしたりしませんか?それすらもしません。
実は私、インフルエンザで入院した時に「匂いを全く感じなくなる」という状況を経験しているんですよね。だからわかるんです。鼻づまりとは全く違う次元で匂いがしなくなるんだよ?って…。
私の脳症とコロナ感染時の匂いの感じ方は違うと思いますが、「病気で匂いがしなくなるってどういうことなのか」について書いてみたいと思います。

ウイルスで脳が腫れ上がり匂いを感じなくなった時の話

インフルエンザ脳症で入院して1週間後の記録
私の入院記録からすると、救急搬送されてから1週間ほど匂いを感じていなかったことになります。
大学病院に搬送されたときに血糖値の測定をしたようなんですけど、だいぶ数値が高かったんですよね。そのためインフルエンザの治療と同時にインスリン注射も朝昼晩と打っていたんです。
お腹と腕に注射を打つんだけど、その際にアルコールで消毒をするじゃないですか。その消毒がとても嫌な臭いなんですよ。頭が痛くなるような感じかな。
で、「うわ。嫌なにおいだなぁ」って匂いを感じたのが搬送されてから1週間後だったんですよね。
自分が受け付けられない匂いに気づかないってどう思います?普通は真っ先に気が付くと思いませんか?
もう一つ匂いのエピソードがあります。
脳に良いからと、妻がラベンダーとレモングラスのアロマを毎日垂らしてくれていたんです。さらにさらに「コーヒーの香りも脳に刺激を与えるよ!」と小袋に入れたコーヒーの匂いをかがされていたんですよね…。
でもね。匂いがしなかったんですよ。全く。本当に1ミリも。風邪で鼻が詰まっていたとしてもコーヒーの匂いが全く分からないなんてあるでしょうか?
そもそも鼻が詰まっていませんでし。鼻水も出ていませんよ。体の中に(髄液内)にインフルエンザウイルスがいるけれど、呼吸系は普通だったんです。ほんの少しだけ咳が出る程度でした。MRIを普通に取れるレベルの咳です。咳をしまくっていたら動いてはダメなMRIの撮影ができませんよね。1回もやり直しになったことなんてありませんし。
つまりコーヒーやアロマの匂いを感じて当たり前の状態なのに、匂いを感じていなかったってことになるわけです。

匂いを感じない現実。さらに恐ろしいことに…。

匂いが感じなくなるってめちゃくちゃ怖いですよね…。五感の一つを失うわけですから。でもね匂いに関してはさらに恐ろしい思いをしているんです。
それは
匂いを感じないことに気づいたのが、嗅覚を失ってから1週間後だということ。
ある日突然思ったのです「うあ、インスリンの消毒ってくせぇえええええ!」って。すっごく嫌な臭いなんです。私オキシドールの匂いとか平気だったんですよ。でもね病院のインスリン注射用の消毒の匂いはダメでした。キショク悪い。「頭が痛くなる~」そんな感じだったんです。
そして小袋に詰めていたコーヒー。朝晩に垂らしていたアロマ。しょっちゅう鼻を近づけて嗅いでいたんですよ?でも匂いが分かっていなかったんです。そして匂いが無いことに気づいていなかったんです。(注意障害なのかな?)
本当に驚きました。驚きすぎて妻に「匂いがしなかったんだよ!びっくりしたよ!」と話しました。
すると妻はこう返してくるのです「何回も聞いたよ」って。そのたびに私は本気で驚くんですよ「え!?この話ってもう聞いたの?」と…。
はい。記憶障害のために自分が話した事実を思い出せないのです。同じ話を何度も聞かされる妻はきっとウンザリしていたことでしょう。すっごいかわいそうな目で見られるんです…
「記憶に定着しないんだね」って。
入院していたころは歓んでいたんですよね。「匂いがしなかったんだ!でも匂いが分かるようになったんだ!」って。
なんというか…本当にのん気でしたね。