前進をやめたら待つのは孤独死|無理をして無休で働き続けようとする理由

前進をやめたら待つのは孤独死|無理をして無休で働き続けようとする理由

前進をやめたら待つのは孤独死|無理をして無休で働き続けようとする理由

高次脳機能障害を負って4年と3か月が経過しました。
今は新しい職場を求めて活動しています。

 

とはいっても無職ではありません。昔から続けている仕事はあります。その状況の中で新しい仕事を探しています。
障害者専門の機関から紹介された職場の訪問もしました。とても良い所でした。

 

「いよいよつぎのステージに進めるのかな?」
そう考えていたのですが、話は順調には進まないようです。
トラブル発生です。

 

「何かをしようとすると、必ずトラブルが発生する。」
本当にこれです。一気に気持ちが萎えてしまいます。何をするにしてもスムーズに話が進まないのです。

 

今回は、就労の条件をめぐっての行き違いです。
本当に困る。私も困りますが仕事をあっせんする業者も困ります。

 

私の障害の特徴として

 

  • 記憶が巻き戻る
  • 同じことを何度も蒸し返す

 

という厄介な症状があります。今まさにこの障害が原因でトラブルが発生しました。しかも障害を専門に扱う施設を相手にしたトラブルです。

 

「そういうのも織り込み済みではないのかな?」とは思うのですが、とにかくトラブルが発生しています。本当にしんどい。

 

「しんどい」と感じると負の感情が湧き始めます。厄介なことに一気に悪い方向へ振り切ってしまいまうんですよね。記憶の想起が暴走し始めるのです。一気に行動の意欲が減退します。

 

私は何をしても失敗するし、何をしても周りに迷惑をかける存在なんです。強く実感があるのです。

 

「反省しろ」「再発防止に気を付けろ」とか思う人もいるでしょうけれど…二次障害と言われるくらい気を付けています。それでもダメなんです。やらかすのです。辛いなんてものではないレベル。

 

このようなミスを繰り返すから信用を失うのでしょう。本当に辛い。この辛さわかってほしいです。

 

それでも前に進み続けなければなりません。周りに大迷惑を振りまきながらの前進です。私が1歩前進する毎に、周囲に大迷惑がかかります。酷い存在です。

 

でも、前進をやめたらどうなるか…野垂れ死にが待っています。孤独な最期です。仕事に遊びに家族にと、充実していた毎日を思い出しながら、布団の中で朽ち果てていくのみです。

 

テレビで掃除屋の報道を見たとき「私とは関係のない世界」と感じていました。が、今はそうではないようです。すぐ隣で口を開けて待っています。

 

私は時々「すぐ隣に落とし穴がある」という表現をしていますが、落とし穴の正体は「孤独死」なのだと気が付きました。

 

だから、苦しくても辛くても、失敗を繰り返しても、迷惑をかけ続けても、前進し続けるしかないのです。諦めたら本当に終わります。それが今の私の状況なのです。

 

障害なんてなるものではありません。本当に思います。辛い現実を毎日過ごしています。本当に辛い。

 

この辛さを味わっているせいなのかもしれません。どんなに無理な条件でも仕事をしようと考えてしまうのです。

 

私は「週7日勤務休みなし」を長く実施していました。体はバテバテでした。本当にしんどかったです。

 

でもその時は「孤独」ではありませんでした。

 

「この仕事をすると孤独ではなくなる」という思いが私を働かせ続けました。

 

職場のみんなに、家族に、仕事のし過ぎだと心配された、私の原動力なのだとおもいます。

 

「なぜそこまで?」と自分でも感じていましたが、たった今言語化できました。

 

孤独と言う恐怖から逃れるために仕事をしていたのですね。私は。

 

そんな私が、新しい仕事を決める…。絶対に無理難題でも引き受けるでしょう。

 

だから家族は絶対に私一人に決めさせないように注意しています。

 

もしこれから障碍者の就労支援の職に就こうと考えている人がいたら、知っておいて欲しいです。

 

「当事者は無理をします。」

 

元気に「はい!やれます!」と返事をしつつ、心の中では「つらい。しんどい」と選択肢の無い現実に泣いているかもしれません。

 

「笑顔の裏にある涙」に気が付いてください。

 

どうかお願いします。

 

「当事者が心から信頼してくれる存在」になってあげてください。

 

当事者は助けを求めながらも、周囲の気持の変化を敏感に察知して、悪い方向へ結びつけてしまいます。