毎日就労移行支援施設に通っています。
自分なりに頑張っています。
毎日通うことで次のことが分かりました。
自分なりに振り返ってみたいと思います。
ちなみに私は高次脳機能障害で精神障碍者手帳3級持ちですが、「一部は2級でも…?」と評価されるくらいのレベルです。特に記憶障害が酷く、まさに「三歩、歩くと忘れる鶏のような記憶力」を誇っています。
それでも元々持っていたスキルを活かすこともできます。何とも中途半端な障害です。
私の障害の根本にして最大の壁だと思います。
「なんだそんなものか。運動して鍛えればいいじゃん」
そう考えられる人は幸せです。ぜひそのまま障害とは無縁の人生を送ってください。
そして障害を持つ当事者にアドバイスはしないでほしい。当事者を苦しめることに繋がりますから。
ハッキリ言って、高次脳機能障害からくる疲れ(易疲労)は体力云々の問題ではないです。
自転車で何十キロ走れても、何時間も歩き続けられても、そのくらいの体力があるとしても、脳からくる疲れとは性質が全く違うと実感しています。
どうしようもないです。本当に少しずつ。少しずつしか回復していきません。急激には治りません。
疲れるとすべての脳力が落ちます。障害特性が一気に悪化します。しんどいです。だから疲れないように生活をしなければならないのです。
とくに外に出て集団で行動すると一気にエネルギーを使い果たすようです。
これらは一人で作業をする時は気にする必要の無い項目です。
でも複数人で何かをしようとすると、途端に必要になります。これらが無いとみんな好き勝手をしてまとまりがなくなります。
皆作業ペースが違います。丁寧さも違います。スキルも違います。あと空気感(人と仲良くやっていけるタイプか)も違う。
そういう複雑なコミュニケーションは膨大な脳のエネルギーが必要。私を一気に疲労させます。
するとますます、力を振り絞らなければならなくなります。さらにますます…となるわけです。
今回、就労移行支援施設に通うことで明確になった私の弱点です。
社会性ですかね?定義はよくわかりませんが、複数との対人スキルを必要する場面で私は大きく消耗してしまうことが分かりました。
「人とのコミニュケーションで疲れるのなら控えるのはどう?」
それはそうかもしれませんが、私としては集団行動するチャンスがある場で、一人での活動をメインにするのは避けたいと考えています。
なぜなら、一人で行動するのは慣れ切っているし、仕事で使えるITスキルも十分に備わっているので、就労移行支援に通う意味が無くなってしまうのです。
就労移行支援は自分の弱点を発見して対策を施していく場でもあると考えます。その弱点の一つが集団行動というわけです。
だったら積極的に集団行動に参加しなければならない!私はそう考えています。
元々の性格なのかもしれませんが、私的には「自分に弱点があるのならそこを追及して潰したい」という気持ちが根っこにあります。
だからグループでの議論に加わります。そして次の行動を必ず起こすのです。それが
「提案」
私、本当に提案をするのが大好きです。「自分たちの空間をよりよくしよう!」と常に考えてしまいます。
新しい事務所などに行くと、とにかく最初に見るは「動線」「物の置き場」「表示」です。なにせ大学病院に入院していた時にもチェックしていましたから。
点滴を打ちながら「もうすこし分かりやすくする方法ないかなぁ」なんて考えていたものです。
注意障害、記憶障害となってからはますますその気持ちが強まっています。なんといっても目を話した途端に忘れてしまう人間ですからね。悲しい事に。
そんなわけで、ことあるごとに改善提案を繰り出すようになりました。
「今のままでいいじゃない」と現状維持でいたい人にとっては私は非常に嫌な存在になると思います。
私が就労したら…たぶん最初にくぎを刺されると思います。
「出過ぎるな」と。
去年も言われましたね。
結局は現場で働きながら工夫をし続けました。
障害の当事者として自分がやりやすい形を常に考えて、実行して、調整して、磨き上げていく。
私はこの行動は一生辞めないと思います。
常に改善し続けます。そうやって自分の障害をフォローして、苦手を無くして、長所がより際立つようにしたい。
そもそも障害があると「周りは長所ですら認められなくなる」という現象が発生しますからね。
これはかなりの屈辱ですよ。相手よりも自分の方が優れているスキルを「劣っている」と評価されてしまうのだから。
ただ、行動を起こすにしても「就労移行支援施設で提案して実績を上げてきた」という看板があると無いとでは信用度が違います。
だから私は今就労移行支援施設に通っているのを、実績作りのまたとないチャンスととらえて、あれこれ提案していきたいと考えています。
障害を乗り越えて頑張ろう!