高次脳機能障害になって3年目を迎えようとする障害の現実を絵にまとめてみた

高次脳機能障害になって3年目を迎えようとする障害の現実を絵にまとめてみた

高次脳機能障害になってもうすぐ満3年になろうとしています。脳機能はだいぶ回復していると思います。自分の印象ではですが。(周囲が評価すると本人の評価とは違うと思います。)
行動範囲は少しずつ広がってきています。コロナのせいでかなり自粛していますけれど…こればかりは仕方がありませんし。早くコロナが落ち着いて欲しいです。
では仮にコロナ騒動が過ぎたらすべて元に戻れそう?という質問を受けるとしたら…私はどう答えるでしょうか。
まずはこのイラストを見てください!題して【私が経験した高次脳機能障害の現実】です。
↓↓↓

上の画像は私が退院したころから、今に至るまでの状況をまとめてみたものです。高次脳機能障害特有の状態や二次障害の状態などが表現されていると思います。

高次脳機能障害は大きく二つの障害があるのだと理解しました

3年近い月日が流れているため解決した障害もありますし、未だに引きずっている障害もあります。
まだまだ高次脳の症状が残っているわけです。だから「もう3年もたつのだし完全復活できたんじゃない?」という質問を受けたら、私は【NO】と答えざるをえません。
それなりに脳機能は回復してきているようです。しかし精神的なダメージが回復していません。
高次脳機能障害になってもうすぐ3年目ですが、相変わらずメンタルが立ち直れていない…というか、障害で根こそぎ刈り取られてしまった自信の芽がようやく生えてきたかな?レベルですから。
自分で自分を責めまくったし、他人からも責められまくりましたし。その影響で障害のうえに障害を背負い込んでしまった流れですね。
すごくきついです。2次障害なりかける(すでになっている?)と、周囲のすべてが疑わしく感じてしまいます。まわりの人たちを信用できなくなっていのだと思います。だから常に不安に襲われ続けていますね。
「精神に良くない状態だな」とは思うのですが、どうしようもないです。
高次脳機能障害って、脳機能の障害による直接的な障害(行動が矛盾するなど)と、誤った行動を繰り返すことによる自信の欠落による不安(怖くて何もできない)という障害の二つが存在するみたいですね。
私は完全回復を目指して3年頑張り続けてきたのですが、その先に待っていたのは「戻りたかった病前の自分ではなくて」「不安と恐怖の二次障害」だったようです。

高次脳機能障害からの二次障害の解決策はあるのだろうか?

原因は想定している自分の姿と、現実の自分の姿のギャップなのだと思います。
この差が大きいほどに差を埋めるために頑張るわけですが、それだけ負担が大きくなります。失敗を繰り返します。メンタルを削ります。その結果が絶望的に深く落ち込んだ心の闇なのでしょう。
これを埋めるとしたら「再び成功体験を積み直す」なのだと思いますのですが、自分一人の力では無理だと思います。なぜなら成功体験を積むためには、時間、場所、周囲の理解が必要だからです。
ふと思ったのですが障碍者の就労施設ってそういう目的があるのでしょうね。自分が障害者になるときついですよ。本当にきついですよ。頑張れる人って凄すぎですよ。尊敬します。私はバキバキに心が折れまくっていますから…きつくて、もうイヤ!!!
私はもともとコツコツと地道に積み上げるタイプです。一時期「記憶障害ですべてを忘れてしまうために積み上げられなくなった」と絶望しましたが、再びコツコツと積み上げる能力が回復しました。だから今コツコツと積み上げ直しています。
今の自分は、思い描く本来の自分の姿とはかけ離れています。みじめです。悲しいです。無残です。こんなのは自分の姿じゃない。本来の私はもっと自信を持って行動していたはず。でも今それをしようとするとプレッシャーに押しつぶされてしまいます。簡単に敗北します。
だから私はいまこうしてコツコツと積み上げている最中です。
仕事も地道にやっています。定休日がありません。体が休めません。時々めまいに襲われます。そんな状態です。でもコツコツと積み上げるのはやめません。
ここで止められないのはもしかすると抑制が効かなくなっているのかもしれませんが…でも止まりたくないのです。早く元に戻りたい。私の存在を認めさせたい。自分への自信を取り戻したい。私を下に見た人たちを見返してやりたい。
そんな目標を掲げて、コツコツと積み上げています。休まずに。
次に休む時は倒れる時です。そのくらいの気持ちで頑張っています。もっともっと頑張ろう!
それが高次脳機能障害になってもうすぐ3年目を迎えようとする私の現状です。
なんとしてでも昔の自分を取り戻したい。