二次障害の克服を実感|打たれ強くなった私

二次障害の克服を実感|打たれ強くなった私

お仕事で失敗をしたとき、どう感じますか?落ち込みますか?
それとも怒りが湧いてきますか?誰に対する怒りですか?自分ですか?相手ですか?それとも作業の内容や仕事のやり方そのものにですか?
私は障害を持つ前はあまり怒らないタイプでした。かなり柔和な性格。どんなことが起きてもクリアする自信があったし、自分が間違うということがあまりなく、他者を責めることもあまりなかく…
問題が起きたら淡々と片付けていくタイプでした。
でも、障害にあってからというもの、すべてが高くそびえたつ壁になりました。通常の生活そのものが高い壁でした。
そんな状況の中で仕事や子供のトラブルなんて起きた日には…怒り爆発していました。感情の抑えが利かなくなっていました。
これって結局「自分は障碍者」という負い目から来ているのだと思います。
また障碍者になったことによって周囲からの評価がガタ落ちになったのを肌で実感していたので、コンプレックスがめちゃに刺激されやすい状態でもありましたし。
もうねすべての現象が自分を攻撃するものに感じられていました。
我ながら怖いと思います。本来の自分と障害を負った自分の差があまりにも大きくて、周囲からの扱いも天と地ほどに差がついて、笑いものにされていましたからねぇ。私は…
この周囲から笑われるという状況も、健常者時代は全く気にしていなかったんですよ。だって自分のスキルが高いのを知っていますから。人から笑われてもなんとも思っていませんでした。
でも今はダメです。ちょっとでも笑われようものなら、コンプレックスを刺激されまくりで怒りが湧いてきます。全く心に余裕がない証拠ですね。
ちなみに今は怒りモードになりますが、障害を負った直後は悲しみモードになっていました。愛想笑いだろうがなんだろうか、「自分はダメになったから笑いものにされているんだ」って受け取っていました。
もうさんざんですね。超めんどくさい人間です。
でも今は、笑われても全く平気ですよ。心が強くなったんだなぁって思います。強くなった理由は障害が解消してきて自分の行動に自信を持てるようになったからです。
周りに支えられたからここまで回復できたのです。もし自分一人だったら今頃は完全に引きこもりで何もしていないです。家から一歩も出ずに閉じこもっていた事でしょう。たぶん荒れ狂っていたと思います。
現実は違いました。周囲にボコボコにこねくり回された結果「ほぼ元通りじゃないかな?」って思えるくらい高次脳が回復したと思います。しんどかったですけれど頑張ったかいがあります。ありがたいです。
その証拠の一つが「打たれ強くなった」なんですよね。能力のコンプレックスが解消してきたおかげで、人から何を言われても気にならなくなってきています。
易疲労もかなり良くなってきました。仕事を頑張りすぎると夜に記憶があいまいになってしまう日もありますが許容範囲内でしょう。気にしないようにしています。
私程度の短期記憶障害なら工夫で完全にカバーできますしね。記憶障害対策はもう完璧だと思いますよ!
思うに、高次脳機能障害を負って失敗しまくって自信を失って行動ができなくなるというのが二次障害なのだと思います。
私はモロに二次障害になっていました。だから毎朝お仕事の机につくと「おぇええ」って猛烈な吐き気に襲われていたのだと思います。仕事が怖くて怖くて仕方がありませんでしたから。
それでも「がんばれがんばれ」って自分で自分を応援して頑張ってきました。夕方になるとボロボロ泣きながら「がんばれ!がんばれ!」ってぶつぶつと自分に言い聞かせていました。はたから見たら怖すぎです。家族も心配しまくりだったと思います。
正直辛すぎでした。もう今の仕事を止めてしまいたいと何度も考えました。
でも「もう少しだけ頑張ってみよう」「もう少しだけ…」を繰り返して、ようやくここまで回復できたのだと思います。
【元々こなしていた自分の仕事を、昔通りにこなせるようになった。】
これって、相当すごい事だと思いませんか?
やっと二次障害が克服できたようです。
うれしいです。