高次脳機能障害者の就労|「来てくれてよかった」と思ってもらいたいから心に秘めた戦略

高次脳機能障害者の就労|「来てくれてよかった」と思ってもらいたいから心に秘めた戦略

新しい仕事が決まりました。今までは自宅での仕事。これからは出勤しての仕事です。障害を負って以来、出勤というのは初めてです。上手く行くでしょうか?不安が強いです。不安を解消するために、とにかく教わったことはマニュアル化しています。
私の記憶障害って「記憶をアウトプットするときに、間違って想起してしまう。」というものです。だから、正確に物事を覚えたとしても、実際に思い出すときに間違えてしまいます。なんとも面倒な障害です。
昔に比べたらだいぶましにはなっているのですが、疲れると脳内の記憶を誤って想起してしまいます。夕飯を作っている時に、妻から昼間の出来事を聞かれるとまともに答えられないのがその証拠。
だけど、その他についてはほぼ完ぺきだと思います。つまり「夕方になると記憶を思い出すのがやばいだけ」そんな状態なんですね。

疲れると起こる記憶障害。このように対処するつもり

「夕方になると正確に思い出せない(ありえないレベルの勘違いをする)」
自分の状況を理解できれば、対策が打ちやすいです。夕方なると記憶力が落ちる理由も知っています。それは疲れているからです。疲れた結果、脳の機能がおちてしまっているわけですね。
というわけで、私はこのような対策を考えています。対策のコンセプトは「覚えなくても仕事が回るようにする。」です。
やり方は「仕事は記憶に頼るのではなくて、仕事の手順書を活用する。」というものです。当たり前と言えばあたりまえの対策かもしれません。
でも仕事の手順書って意外と存在しないんですよね。どこの職場もそうなのかもしれませんね。面倒ですから。各担当者の頭の中に手順がしまってあるのだと思います。文章化なんて面倒ですものね。
そのようなものを用意する時間もないだろうし、用意されていないのが当たり前なのかもしれないけれど、これ仕事のミスを減らすため。誰でも代理で作業が出来るようにするため。仕事の引継ぎを確実に行うためには必須だと思うんですよ。
私が働く職場にも作業手順書は用意されていません。みんなの頭の中に手順書がしまわれています。なんどか説明を受けましたが、「覚えられない」です。たぶん職場の新人さんならそれで当然なのかもしれません。「最初にざっくりとした説明を受けたら、あとは実践で覚えればいい!」このやり方が一般的なのだと思います。
でも私は無理。こういうの無理なんです。障害が無かったとしても無理と言います。このあたり喫値していないと落ち着かないのは性格なのだと思います。だから同じことをしたはずです。
「徹底的にヒアリングをして作業手順書を作成する」私が関係する仕事のすべてを明確にしたいと考えます。
今までの経験から、普段の仕事を文章や図にまとめようとすると、まとめきれないことが多々あります。なぜかというと、もともと仕事の手順が明確ではないからなんですよね。その時の状況に応じて変化します。やりかたが。そして人によっても異なるものです。
当たり前のように思えるのかもしれませんが、あまり良くないと思います。このような仕事の進め方って。
このような状況を想像してみてください。
「部下のAさんが休んだ。今日中に完了しなければならない仕事が終わらない。」
どうでしょう?今日中に完了しなければ会社が傾くとしたら…たった一人の担当者が休んだだけで傾くとしたら…。
極端すぎてありえないでしょうけれど、精神的に同じような事ってあり得ますよね。今日中にお客さんに納品しないとヤバい!でも連絡先が分からない!なんて。
そういうことが起こらないためにも、誰にでもすぐに作業が引き継げる仕組み作りって大事だと思います。この仕組みって会社にとっては宝になると思うんですよね。
状況に応じて作業内容が変わるのなら、そのパターンをすべて網羅した資料が必要です。それが出来ないと「あの人じゃないと仕事ができない」という。会社にとっての悲劇が発生してしまいますから。
そうなんです。私は障害を負った自分でも仕事をスムーズになる工夫を作ろうとしているのですが、結果として会社の財産を作っているのです。思い上がりでしょうか。
こういうことって、とても面倒だと思います。なぁなぁでやっていたことを厳格にルール化するわけですからね。きっと言語化できない矛盾があぶりだされると思います。日常業務があるうえに、さらにこんな面倒事を…って感じる方もいると思います。
でも、私が働くのなら率先してルールを明確にしていきたいです。
うざがられうかなぁ…。へたすりゃ「障碍者のくせに生意気だ!」となるかもしれないです。でもそうなったらそれでいいです。私は間違ったことをしていませんし。結果的には働く人全員が幸せになる手伝いをするわけですから。
ホント「障碍者の癖に」かもしれませんね。この辺りも考えておきたいと思います。いきなり全力疾走すると敵を作ります。反対派に足を引っ張られます。成果を上げてもダメ出しをされるでしょう。それは困ります。ストレスです。それでなくもてハンデ・弱点を背負っていますから。
結果としてはみんなのためになることをするのに敵だらけになるのはよろしくない。だからまずは自分一人が影響する範囲で実践してみます。そして他の従業員に興味を持ってもらう。草の根活動的に地道に進めていきたいと思います。
これって工場の改善活動の一つなのかもしれませんね。工場では当たり前として行われているものですが、工場以外の多くの企業ではどうなのでしょう?(わかりません)
まずはみんなの仕事のやり方を観察してまねができるようにします。
次に少しずつ改良を加えてみる。ここで良い結果が現れたらさらに工夫を加えてみる。
そうしながら周りの人たちに自分のやり方に興味を持ってもらう。周りの人たちにも体験してもらう。
自分の地位固めができたら、少し大きな改善を提案してみる。提案のテーマは「みんながもっと楽に仕事ができる工夫をしてみませんか?」です。
今の私は一番下っ端のペーペーです。しかも記憶障害のハンデ付き。だからいきなり提案をしても受け入れてはもらえないでしょう。当然です。信用ゼロの口先野郎状態ですから。
だから、地道に自分一人で工夫を重ねていこうと思います。そのうち興味を持つ方が現れるのを待ちます。
私は単に職場で働ければ満足するような人間ではないようです。欲張りなようです。障害を負って泣きながら散歩をしていた頃に比べたら、だいぶ心が回復したかな?嬉しいです。
障碍者雇用頑張ります。