高次脳機能障害の就労|次の一歩を踏み出します。

高次脳機能障害の就労|次の一歩を踏み出します。

高次脳機能障害になったのは2019年1月。今日は2022年11月。
私が障害を負ってからもうすぐ丸4年になろうとしています。
現在は散々悩まされた易疲労はありません。でも夕方疲労がたまると記憶の想起がしにくくなる状態です。
対策は「メモ」の充実。となります。その中でもITを活用したメモに力を入れています。おかげでだいぶ複雑な仕事も(しかも複数を相手に)何とかこなせる様になりました。ありがたい事です。
でも自分が気づいていないだけで、出来なくなっていることもあると思います。「それは何か?」と聞かれると「うーん?なんだろ?」となってしまいますけどね。ここで説明が出来てしまったら「障害を克服した」状態になってしまいますからね。
「自分はなんだかよくわからない。自覚もない。でも周囲からすると違和感がある状態。」
これが私の高次脳機能障害なのだと思います。見つけ次第(自覚が出来次第)どんどん潰していくようにはしています。まぁ実感はないのですけれどね。とりあえずは「周りがそう指摘するのだから、そうなんだろうな」という受入から始めるように心がけています。
このおかげで、だいぶ高次脳機能障害対策は進んでいるような気がします。慢心かなぁ?

障害の自覚ができた私が今したいことは…

このように自分の障害をして自分なりの対策をうち、仕事を進めている状況の私ですが、最近は本格的に転職を考えています。
今働いている仕事の内容は申し分ないです。人間関係もとても良いです。非常に恵まれていると思います。でも「お賃金が少ない」という問題があるのです。自分的には今の2倍は稼ぎたい。稼げると考えています。もともとは3倍以上稼いでいましたし。
だから生活がなんとも苦しいのです。こればかりはどうしようもないです。だからなるべく早めに転職したい!お賃金の良い所へ…!
…となるのですが、そう簡単には行きませんよね。分かっています。
そもそも私には障害があるんですよ。障害あるのに新しい所で働きたい。お金をもっと稼ぎたい。…そう考えるのは良いと思います。自分ながら前向な考えだし。でも一歩を踏み込もうとすると…
「果たして自分に、もっと高いお賃金をもらえる能力があるのだろうか?」
このような恐ろしい考えが浮かんでしまうんですよね。障害を負う前だったらこんなことは絶対に考えません。堂々と転職活動を行っていたでしょう。でも今は違います。脳に障害を負ってしまったのです。
「以前と同じように働ける」
入院していた頃の自分は、そのように考えていました。大学病院を退院した後もそう考えていました。自分を信じていました。自分は大丈夫だと。でも現実は違っていました。
記憶障害と注意障害。
この二つの障害が私の心をバキバキにへし折りました。その影響で二次障害を起こしました。完全に自信喪失です。
それでも、自分を信じて、工夫に工夫を重ねて、恐怖からくる吐き気と悲しみと怒りをまき散らしながら、必死にやってきました。いつ潰れてもおかしくない状況にまで自分は追い込まれていましたしね。
そんな私ですが今は、依然と同じレベルの仕事を同じように出来ています。同じスピードで処理できています。はたから見たら私に障害があるなんて誰も信じないと思います。
ここまで脳が回復しました。
ようやく「以前と同じように働ける」レベルに達っした実感があります。
そうなると出てくるのが「今の待遇への不満」なんですよね。
慢心かもしれませんが「明らかに少ないよね?お賃金が。」という気持ちがあるのです。
思うに今の環境のままではこれ以上は望めないのだと思います。新しく一歩を踏み出さないと、次が無いのだと思うのです。
今いる環境はとても暖かくてありがたいです。今の環境だからゆっくりと時間をかけて脳を回復できたのだと思います。ありがとうございます。
でも「そろそろ次へ行かないと」という気持ちが日に日に強まっています。お賃金もそうですが、仕事内容が物足りないんですよね。「自分ならもっと活躍できる場があるんじゃないか?」って思うのです。
「今いる職場でも活躍できないか?」とも考えました。実際に色々行動をして提案をしています。採用もされています。それでも物足りないのです。欲が出過ぎているのかなぁ?「もっともっと自分を出せる場所で働きたい!」と考えるまでになりました。

障害を負ってから少しずつ少しずつ元気を取り戻せてきた証

私は退院した直後は殆どこたつで寝て過ごす毎日でした。ごろごろ転がって漫画を読んでいました。仕事は一切しませんでした。まったくやる気が起きなかったからです。
1か月ほどして仕事を少し初めて見ました。見事に出来ませんでした。記憶障害の壁にぶち当たりまくり。発狂寸前にまで追い込まれました。
「病前と同様に出来るはず」と考えていたのに、出来ない現実を突きつけられるのはとても苦しいです。辛いです。それでもあきらめずに、何度も何度もチャレンジしました。でもそのうち心が折れました。
「病気をする前の自分」という壁。本当に高くて高くて心が折れました。「もう昔のようにはなれない」と打ちひしがれました。くやしくて泣いて過ごす毎日でした。
ついには幻覚を見てヤサグレるまでに元気がなくなりました。一時期は殆ど何もしなくなったようなきがします。いや…椅子には座っていたかな…???
でも、時間とともに回復するんですよね。気持ちが。不思議なものです。
その理由の一つが「自分に与えられた役割を果たさなければならない。」という使命感だったと思います。
何もできなくなった私でしたが、本当に簡単な役割が与えられたと思います。それが何だったのかは分かりません。思い出せません。でも健常者の私なら「え?こんなのすぐ終わっちゃうよ?」と言うような作業だったと思います。
そういう仕事(役割)を与えられたのです。少しずつ。少しずつ。無理をせずに少しずつ。ゆっくりと。
スケジュール的には超余裕があるモノでした。でもミスをせずにゆっくりと。ゆっくりと。
ちょっとでも焦ると、過集中をしてしまいます。過集中は命にかかわり障害でもあります。なにせ真夏の暑いさなかに熱中症になりかけても気が付けないレベルですから。
少しずつ体が、脳が、心が、仕事に慣れてきました。それに伴い仕事の難易度も上がりました。最終目標は「健常者時代に行っていた作業と同等」です。
記憶障害は残っています。だから少しの刺激で記憶が消えます(想起できなくなります) 
また疲れても想起できません。注意障害ゆえの勘違いも酷いです。勘違いをすると一気に自信を失います。毎日の何気ない仕事が薄氷を踏む思いです。
だからといって過集中をするわけにもいきません。休憩は必要。休憩も勇気が必要です。なにせ作業を中断すると忘れてしまいますから。記憶障害は本当に厄介です。休むことが許されないのです。
でも、休まないと発狂状態になります。夜は寝なければなりません。でも次の日の朝は記憶がすべて消えています。
そんなどうしようもなく絶望的な状態の私が行ったのが「メモ」の工夫だったのでした。

高次脳機能障害者のメモは命

メモ…メモ…メモ…。
この4年間はメモを自分が失った記憶力の代替として沢山活用してきました。工夫もしてきました。メモの工夫はかなりしています。記憶と注意障害の当事者ですから。その当事者がコンピューターシステムの科初をしているのです。相当の工夫が必要です。
常時やり方を変えて工夫を凝らしています。そのおかげでだいぶメモの取り方が充実してきました。かなり複雑な仕事も出来るようになりました。
職場では私のメモが作業の手順書として他の従業員の手助けをし始めています。
勝ち負けではないかもしれませんが、私の気持ちてきにはこうなります。
「私のメモは記憶障害に勝った。そして健常者の助けにもなるレベルで充実している。」
滅茶苦茶慢心ですがあえて言います。
「私のメモの取り方は最高です!」
でも
「これからも工夫を重ねて改善していきます!」
こんな状態ですかね。自画自賛が過ぎますね。でもいいのです。元気だった頃の自分が返ってきた証拠ですから。

記憶障害は工夫でカバーできるようになった。次のステップへ進もう!

話は戻ります。障害を工夫で乗り越えている私が次にすべきことは「お賃金を上げる」なのだと思います。

  • 自分の価値を十分に発揮できて
  • 正しく評価してもらえて
  • 十分なお賃金が支払われる場所

この3点が揃っている場所を探したいと思います。今働いている場所は残念なことにお賃金が寂しいです。私の仕事内容的にはもっともらえるはずだと考えています。そしてもっと上のレベルの仕事もしたいのです。
やる気が溜まりまくっています。とても自信喪失しまくりで二次障害を起こしていたとは思ないです。
勇気を出して挑戦する

出来ることを発見する

自信を付ける

再び新しい挑戦をする…
上記は障害を乗り越えるロジックだと思います。今の私はこの波に乗っています。

自分の高次脳機能障害の就労まとめ

上のフローを別の表現にして高次脳機能障害対策のサイクルをまとめるとこうなりますね。PDCAになりますね。
現状の障害を把握する

障害対策を把握する

実践する

結果を元にさらに改善する
高次脳機能障害者の就労のポイントは

  • 障害の現状把握
  • 障害の対策
  • 必要なフォロー
  • 自分が提供できる価値

これらを明確できることなんじゃないかな?と考えています。
障害はマイナスポイントです。しかしそれを補える提供可能な価値があれば、話は進められるのではなかろうか?と思うのです。
正直転職活動は何十年もしていません。リクルートとか就活とかそういうのは殆ど経験がありません。そもそも新卒で就職したことがないですし…。
だからセオリーを知らないのですが、もし自分が採用する側だったら、この4点を重要視するかなあ?なんて考えるので、この4点を準備して行こうと考えています。
すでに自己紹介のレジュメは作成しました。3部印刷しました。自分用、企業用、高次脳機能センター用です。
まだ企業へは話は進まないのですが、念のために就活レベルのレジュメをを作ったつもりです。
レーザープリンターも購入しました。スケジュールを管理する仕組みも用意しました。仕事の詳細を管理する仕組みも万全です。議事録を書くのは得意です。元から滅茶苦茶鍛えられています。
高次脳機能障害者の就労に突き進んでいきたいと思います。
頑張ります!