高次脳機能障害の就労|1週間経過した振り返り

高次脳機能障害の就労の現実|1週間経過した振り返り

高次脳機能障害な私。新しい職場に障碍者雇用で入りました。6月から始まって1週間と2日が経過しました。
今の私には次の3つの障害があります。

  • 疲れやすさ(脳を使い過ぎると疲れる)
  • 注意障害(思い込みに引きずられる)
  • 記憶障害(間違って答えやすい)

3つの障害をまとめると、記憶と注意の障害から勘違いを起こしやすいです。この障害は疲れると顕著になります。
新しい場所で働くのだから疲れて当然です。週の中ごろまでは超バテバテ状態でした。
仕事でミスをしないように。そして次々とやってくる新しい仕事の手順に必死に食らいつく毎日です。障害が無くても疲れ果てて当然だと思います。
しかし、週末頃になると1日が終わってもあまり疲れを感じなくなってきていました。新しい環境に慣れてきたのだと思います。
今日は仕事がお休みの土曜日です。こうしてブログを書けるようになったのも、体が環境に馴染んで余裕が生まれたからでしょう。ありがたいです。

高次脳機能障害者の就労・対人関係はどうなる?

新しい職場に入る場合、仕事の内容が気になりますが、既存従業員との関係も気になりますよね。
とくに私は「高次脳機能障害」というマイナーな障害です。そして持っている手帳は「精神障碍者福祉手帳」なんですよね。
何も知らない人が私の障害者だと知ったらどう思うでしょうか?
実際に働いてみた感想は「基本的に優しく接してくれる」でした。
ごくごく普通の新人さん扱いをされていると感じました。
ただし、裏ではどうかわかりません。
悪い意味ではありませんよ?
どうやら私にどのような仕事を割り振るか。いつだれがどのようにフォローするか。そのような私のフォローを打ち合わせている気配を感じました。
これはとてもありがたく感じました。
職場に入ったばかりの頃はゼロからの出発です。早く環境と業務に慣れなければなりません。
今の私の性格上「自分から輪に飛び込む」はできません。馴染むためには必須だと思いますがどうしてもできません。昼休みなどは孤独にパンをかじる有様です。
まぁ休憩時間だし、仕方がないのかもしれないです。この辺りは障害の有無と言うよりも、フレンドリーかどうか。というような性格の影響が大きいと思います。
仕事の説明は配慮があります。面接のときもアピールしていたのですが「メモを取らせてくれれば何でもできる。」への配慮があります。
新しい仕事の説明を受けたら必ずメモを取ります。次にメモを整理してマニュアル化します。最後にメモを確認しながら仕事に取り掛かります。
普通の職場ではメモをマニュアル化する時間は取ってくれないと思いますが、私が入った職場はメモをマニュアル化する時間も用意してくれるのです。これは本当に助かります!
そのおかげで仕事はほぼミスなく進められています。職場が想定していた私の能力を上回っているようで、最初の説明にはなかった作業が次々と追加になりました。
それでも、メモが取れて手順書かできたら問題なしです。もともとPCを使った事務処理には強いです。キーボードの入力も口で語るように入力可能なレベルです。
結局、用意されていた作業は、想定の時間を余らせて終わりました。時間が余れば、またマニュアル作りができます。どんどんマニュアルを作ります。

全てが得意な作業ばかりとはいきません。苦手な作業もありました。

私が入職した職場は臨機応変さが求められます。色々な仕事があり、次々と対応していかなければなりません。余裕があるのでさらに仕事が割り振られました。
正直、自分の能力の立ち位置が知りたいので、どんどん引き受けます。チャレンジしています。
そうやって色々挑戦すると「あぁ。これは苦手だな…」という業務にもあたります。
ある程度の手順は決まっているけれど「経験をもとに判断する」というロジックが組み込まれている業務です。
経験値がゼロの私には致命的です。なんとなく判断は付きますが確証はありません。
さらに言うと手順がかなり複雑です。マニュアル作りも難儀しています。しかもパターンがいくつもあるんですよね。
この仕事を覚えられるかどうかが、私の正念場となりそうです。できればすべてをマニュアル化したいと考えています。
「人が経験を元に判断する」という業務は横展開ができません。手が空いている人に伝えるコストが非常に多くかかります。自力で判断がつかない状況では、ミスを犯しても気がつけません。
これは本人にとっても、職場にとってもデメリットが大きいです。
「マニュアル化できない業務こそマニュアル化すべき。」だと思うのです。
必ず、この複雑作業をマニュアル化したいと考えています。新しい目標ができました。
マニュアル化できるまでは、このパターンの仕事は苦手な仕事。と言うことになります。が、マニュアルを完成させて得意な仕事に昇華させてやりたいと考えています。
新しいを仕事を次々憶えるのは、普通の人には当たり前のことかもしれませんが、高次脳機能障害があると難易度が非常に高いです。
それでもやり遂げたい。
私の次に担当になる新人さんのためにもです。また、新人さんが参照できるマニュアルが用意されていれば、繰り返し同じ内容を教える手間も省けます。
教える手間が省けることによる、利益もそれなりにあると思います。私のすることは無駄ではないはずです。

障碍者雇用を実際に経験して考える。次の目標

来週もまた、新しい業務を担当します。常に新しい事。新しい事の繰り返しです。
私は新しい事が苦手です。すぐに覚えられません。憶えても勘違いします。そのような障害です。
そんな私に、次々と新しい仕事が降ってくる厳しい状況です。でも乗り越えたい。
身体は環境に慣れてきています。
人間関係は孤立しています。警戒されていると思います。でも仕事の会話は普通に行えます。
得意な分野の仕事もアピールできています。得意な分野は次々と作業量が増えます。それでも全然平気です。まだまだ私の処理能力のほうが上を行っています。
職業センターで受けた、職業適性検査の結果もかなり参考になっています。自分は何に気を付けて仕事に当たればよいのかが分かるからです。
準備は万端です。次々と新しい仕事へ挑戦です。
来週は毎日が新しい仕事の連続となります。修羅場となるかもしれません。相変わらず毎朝、吐き気と闘っている状況です。緊張とプレッシャーが酷いです。
それでも前進します。まだまだやれるはずです。
そして信用を勝ち取りたい。「雇ってよかった。」と思われたい。
そうなるために頑張ります!
1週間経過した振り返りの感想です。