高次脳機能障害の現実

高次脳機能障害の現実

高次脳機能障害になって5年経過しました。
自分を鼓舞しながら過ごしていますが、社会からつまはじきにされた状況が続いています。
別に悪いことはしていませんが、いかにも障害がある人と言うわけでもなく、かといって社会でバリバリに仕事がこなせる。というわけでもなく。何もかもが中途半端で悶々としています。
「そんなひと沢山いるでしょ?」って思いましたか?そんな状況でしたらこんなに悩みません。出来ることは普通に出来る。でも出来ない事は本当に出来ない。「ふざけているの?」と思われるくらいできません。
そんな不思議な状態に陥る障害。それが高次脳機能障害の特性でしょう。
最近は毎日暇を持て余しています。殆どすることがありません。ときどき仕事がガーっとやってくる日もありますが、大抵は暇です。暇なので勉強しています。
記憶障害が酷い時は勉強しても全く身につかずやるだけ無駄でしたが最近は違います。しっかりと記憶できています。学べています。ありがたいです。
学べるから新しい挑戦を次々と行えます。知識がどんどん溜まります。
「このスキルは仕事でこう使えるなぁ」とか「よし!仕事用に一本プログラムを作ってみるか!」とかやっています。
…やっていますが、私が勝手にやっていることなので採用されることはありません。「使えばみんなが楽になるのになぁ」なんて思いながら、陽の目を見ずにいます。
私は出来ることが沢山あります。障害で出来なくなったこともありましたが、代替手段を用いたり、新しい工夫を言取り入れたり、リハビリをしたりして、病前と遜色ない作業をこなせるようになっています。
でも、「障害者」というラベルは付いて回ります。だから周囲からは信用が得られていないようです。まぁ、確かに失敗しまくりましたからね。やることなすこと。
最近は「ここに自分の居場所はないのだなぁ」と感じるようになってきました。
障害になって一度信用を失うと、いくら克服したといっても、もう二度と前のようには戻れない。そう感じています。残念です。
元に戻りたくて必死に障害と闘ってきましたが意味は無かったようです。スキルが復活したのはうれしいですけれどね…
でも用意されていたと信じていた戻る場所は最初からなかった。
それに気づいたときは落胆しました。
これが病気で障害になった人間の冷たい現実のようです。