研修で再認識した障害…5年障害と向き合った私のリアル


過去を悔やんで5年…高次脳機能障害と向き合う私のリアル

高次脳機能障害を抱えたままシステムエンジニアという仕事を続けて5年過ぎました。

「努力すれば成る」という価値観を持ち続け、意地でここまでやってきました。

失った能力を取り戻そうと、気が狂いそうになりながら努力を重ねてきました。

しかし、どんなに成果を出しても、一度障害者というレッテルを貼られると、健常者と同じように評価されることはない。

最近、そう感じるようになってきました。

新しい世界でやり直せば…という気持ちはあります。しかし、しがらみや障害への恐怖が壁となり一歩踏み出せない。ズルズルと時間を無駄にしている焦りと、能力を搾取されているような虚無感に苛まれる毎日です。

希望の光と温度差

先日、高次脳機能障害当事者の発表会に参加しました。和気あいあいとした雰囲気の中で、誰もが前を向いて前進しているように見えました。しかし、その中で私は取り残されたように感じました。

参加者たちは、過去を捨て未来を選択していました。私も喉から手が出るほど欲しい選択です。しかし、過去を振りほどくことができず、未だ同じ場所で足踏みし続けています。

もともと頑固で意地っ張りな性格でしたが、障害によってさらに生きづらさが増しました。そんな自分ですが、みなと同じように前向きになれた方が良いことは理解しています。しかしそれができずにいます。

私と同じように苦しんでいる方々はいるのでしょうか?

そのような方々はどうやって壁を乗り越えていったのでしょうか?

私自身も過去の呪縛から解き放たれ、新しい自分を受け入れ、幸せな日常を歩み始めたいです。

終わりに

「障害は決して乗り越えるものではありません。しかし、向き合い続けることで、共存できる道を見つけられるはずです。」

この言葉は今の私にはきれいごとに見えています。だからいつまでたっても苦しいのだと思います。

障害は倒すべき敵だと認識しています。だから…つらい…